表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/59

07 まさか、ゲートが霞が関にあるだなんて_02

   *         *


 英子は斎木から指示を受け、田舎の父親に久しぶりに連絡を入れた。

 すると、呼び出し音を数回鳴らしたところで、父が電話に出てきた。


「もしもし、英子です。お父さん、元気?」


『英子か、……。そっちはどうだ?』


「まぁ、ぼちぼちかな、……」


 とは言っても、私が先日まで過労と栄養失調で入院していたことは、黙っておこうと英子は思った。


『そうか、……。オレは肝臓の方がな、……。まぁオレのことはいい。オマエこそ、どうなんだ?』


「うん、大丈夫、大丈夫! 問題ないよ!」


『そうか、……。とりあえず、身体からだだけは壊さないでいてくれたら、……それでいい!』


「うん、ありがとっ!」


 英子は父親からこちらの様子を見ることができないのにも拘らず、笑顔を作って、ひとつだけ頷いた。


 とりあえず、父親の声から察するに、まだまだ身体の方は大丈夫そうだ。

 なら、さっそく本題の方に話を進めてみようかと思った。


「お父さん、……。私ね、しばらくの間なんだけどさ。お仕事の都合で海外にいって、研修を受けてくることになったんだ!」


『……。そうか』


「うん」


 良かった。父親から、以前まえみたいに絵のことでとやかく言われると思ったから、……。


「それで、英子。いつから、……その研修とやらで海外にいくんだ?」


再来月さらいげつから。でも、その前に国内で事前研修があるからさ、……。今の下宿先を引き払わないとイケないの!」


 そう伝えつつ、下宿先の私物をこれからどうしようかと、部屋を眺めながら英子は思った。


『そうか、……。なら、実家こっちまで送ってくれたら、後は全てこちらでやっておく!』


「ありがとう、……お父さん!」


 そう言って感謝の気持ちを伝えると、静かに受話器を降ろした。


 思い切って、相談して良かった。父親とはほんの少しだけ、わだかまりがあったんだけどさ。

 結局、私の粘り勝ちなのかなぁと英子は思った。


 改めて、自室を見回した。元々ミニマリストを自称する英子だったが、……。

 いやぁ~、……。めにめこんじゃったかなぁ。


 これまで集めてきた大量の資料本は、思い切って大手の古本屋に持っていって、全て処分した。

 これまで描いてきた大量の作品は、フリマに出店したり、バイトの勤め先だった美術予備校で引き取って貰うことができた。


 さて、……と。

 パソコンは中身を見られたら困るから、ハードディスクだけ抜き取って、ガワは全てネットオークションで処分した。


 机や家具、寝具も最小限だったので、これらは実家に送ることにした。

 公共料金も、全て解約した。


 数日経ないウチに、10年近く住んだ下宿先は、元のがらんどうになった。


 ふふっ。まるで都心で夢破れて田舎に帰る人みたい、……。

 ホンと「断筆」してしまった人みたいだなぁと思ったり、……。


 でもさ、……。次の生活に進むためには、この行いこそ必須なんだよと英子は思った。

 これで、とりあえず英子の身辺整理は、……全て終わった。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ