05 機密解除、……とは!?_03
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「まぁ、……そもそも入院中でお気持ちが弱っているところに、話していいことなのかどうか、……。ウチの会社(本省)でも、上役達がふたつに意見が割れてしまいましてな!」
英子は今回の件で、斎木には大変お世話になっていると思っていた。
だから、斎木にはこちらの都合で立場を悪くさせたくなかったし、できれば力になりたいと思ったのだ。
「もちろん、お話を伺います。お気になさらず、私にお伝え下さい!」
そう言って、斎木に対してひとつ頭を下げた。
「それでしたら、英子さんにきちんと順を追って説明したいと思います。よろしいですね?」
「はい。お願いします」
こちらが斎木の目をじっと見極めるように見つめると、斎木はひとつ頷いた。
「実はですな。私は過去から現在にかけて、とある王国と関わっておりましてね。その国の豊かな資源と日本国の技術を相互に交流させて、共に発展できないかと、……。そんな計画に参加しております」
「……」
英子は、斎木から初めて彼自身の仕事、職務について、少しだけど話を伺えたと思った。
つまり、それだけこちらに対し、お気を遣って頂いているのだということ。そう思ったら、何だか誇らしいような、くすぐったいような気持ちになった。
「今はまだその国について、詳しくお話をすることができません。我々の計画にご賛同頂き、快くお付き合い頂ける方のみに、その詳細を話そうと思っております」
「……」
英子は、……。あぁ、私は斎木さんに試されているのかなぁと、おぼろげだけどワカった。
「英子さんもご存じのように、私は自身のWeb日記を部分的に公開しております。そもそもこちらのアドレスは、主要な検索サイトでは見つけることができません。英子さんは、どちらでお知りになりましたか?」
「……」
英子は、黙って斎木の目の色を窺っていた。ここで、親友の緑子の名前を出していいかどうか、何とも判断が付かなかった。
「友人から、……。それでは、イケませんか?」
「……」
すると、斎木はニッコリと笑顔でひとつ頷いた。
どうやら、その判断で間違いなかったようだ。
「もうお気づきと思いますが、……。ウチの会社(本省)には、協力者が複数在籍しておりましてな。そのウチの何名かが、英子さんの担当をしております。ざっくばらんに申し上げると、……。数年前、大学の卒展の頃から、英子さんに注目させて頂いておりましてな!」
「……」
えっ!? どういうこと?
衝撃の事実に、英子は何と答えていいのかワカらなかった。
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