04 霞が関のコンビニで、深夜のバイトを始めました_02
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コンビニバイトの面接の翌日、英子は池袋のパルコ内にある画材屋でバイトをしていた。
この店は英子が美術予備校生の頃から通っていた店で、もう10年は経つのかなぁと思う。
バイトを始めたのは、美大を卒業した時。
商品の配置などはほとんど把握していたため、店員のバイトを始めても、特に問題なく対応することができた。
ここでのバイトを始めて4年ほどだが、……。もはや古株に差しかかっている英子にとって、仕事はほぼ全て覚えていた。
「英子さん、そろそろウチに本格的に勤めてみない?」
店長から正社員登用の話を、最近何度か持ち掛けられている。
でも、正社員だとフリーの時間を確保できず、創作活動に支障をきたす可能性があるんだよなぁと英子は思った。
「返事は、しばらくお時間を頂けないでしょうか?」
「うん、いいよ。英子さんなら、いつでもOKだから。期待して、待ってるよ!」
「すみません」
夕方頃、バイト仲間とそのビルの屋上のビヤホールで飲み会をした。
「……、それで、英子姉さんはどうしたの?」
「う~ん。まぁコツコツ、進めているよ。とりあえず、目標を決めたら、余力なんて気にしないで、スケジュール(工程管理)を実行するだけかも」
「そりゃぁ、姉さんだからだよ。大体、その日の作業を終えるためなら、寝ないで描いちゃんでしょぉ?」
「まぁね」
「ほら、またまた英子姉さんの『伝説』が始まった。前にも言ってたじゃない。明日のことは、明日の自分に任せているって!」
「たはは、……。面目ない」
「で、……、納期にはちゃんと間に合わせると?」
「うん。そうじゃないと、クライアントが次に仕事をくれないから、……」
「「なるほどぉ~っ」」
英子は気が付くと、いつの間にかバイト仲間達と熱く創作論を闘わせていて、……。
何だか、年下のヒト相手にさ。
偉そうに、いろいろと吹いているなぁと、……自分でも苦々しく感じた。
帰宅は、深夜1時過ぎ。
酔いもあり、強烈な眠気で目が開けられない、……。
英子は眠気を抑えるため、外着を脱いで軽く化粧を落とした後、つなぎに着替えず、あえて下着姿のまま創作作業に入ることにした。
「ふぅ~っ」
初夏とはいえ、真夜中で夜風が心地いい。
そうこうしていたら、……。更に寝る時間が減っていった。
「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!
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