14 3D魔法革命_19
* *
「よくやった、フィルマッ! 凄いっ、オマエは凄いぞぉ――っ!!」
国王の瀬田さんは、まだ小柄な体格のフィルマの両脇を抱えると、頭上高く持ち上げて喜びを露にされた。
「ふむっ! やった! フィルマ、頑張ったっ!!」
高い高いをされたフィルマも、同様に興奮した様子で、喜びの笑顔ながらも、どこか誇らしげな雰囲気が現れていた。
「す、……凄い、……です。ヤムントの魔法システムが、これで全面的に引っ繰り返ります!」
目の前の事態に戸惑いを隠し切れずにいるバレッタが、真っ青な顔でそう呟いた。
「……」
さて、……。
私(英子)はこの場合、どう処したらいいのだろうか?
如何せん、私はヤムントの食客であり、半分部外者だ。
余所者の私のアイデアが発展して、今回フィルマが偉業を成し遂げてしまった。
なら、私は今後、ヤムントでどんな扱いをされることになるのだろうか?
瀬田さんとの口約束では、フィルマのメンターという役割。
斎木さんとの事前打ち合わせでは、絵師が不足しているため、その養成を行う講師の仕事。
うふふふ、……。
これまでの話の中に、私がヤムントの魔法システムを改変していいなんて許可、……。
全くと言っていいほど、貰っていなかったんだよね!
魔法執行官のアラサーの女は、私のことを「魔女」呼ばわりしていたけれども、……。
でも、もしかしたら、……。
私、こと大藪英子は、このヤムント国にとって、まさしく「魔女」なのかもしれない。
ふと、視線を感じて斎木さんを見た。
すると、斎木さんはニッコリと笑うと、……。
それから、こう付け加えてきた。
「英子さん。本日のキミは、子供達みんなのメンターだよ!」
「!?」
いつの間にか、子供達が私の周囲に集まっていた。
そうだった。私の、……本日の役割を、うっかり失念していたんだ。
「えっ、キミ達! 一体、……どうしたのかな!?」
「「「「「「「「「「……」」」」」」」」」」」
私が率直に訊ねると、子供達は無言でグランドに横たわる魔法執行官達を指差した。
なるほど、……。もう、とっくに仕留めちゃったんだ。
「私達も、フィルマみたいにポリゴン魔法陣を出すことができるよ!」
そう訴えてくる、猫耳の少女。
英子はその言葉に対し、次に何をすべきか、頭脳を高速演算し始めていた。
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