14 3D魔法革命_18
* *
「ヨシッ、フィルマッ! この場で3D魔法陣を、展開してみせてくれっ!」
「ふむっ!」
ポンッと。
国王の瀬田さんの掛け声に反応して、フィルマは意気揚々と3Dポリゴン魔法陣を出現させた。
その魔法陣は、縦・横・奥行きが各々12センチメートル。表面に文様の浮かび上がった立方体の形をした機関で、白くぼんやりと光を発していた。
昨日の今日で、ホンとごくあっさりとポリゴン魔法陣を出現させるフィルマ。
私(英子)は、……さ。フィルマのハイエルフの末裔という天性の素質と才能の高さに、思わず感心してしまったよ。
「なら、オマエの本来の力を、オレ達に見せてくれっ!」
「ほぃなっ!」
その瞬間、3D魔法陣は、ポリゴン形状のエンジンのように唸りを上げ、眩いばかりの光を放ち始めた。
「すっ、凄いっ!?」
私の隣でこの状況を注視していたバレッタが、あまりの光量に目を手で塞ぎながら呟く。
なるほど、……。今の言葉から推察すると、……。
やはり、フィルマはこの世界でも特別仕様の人種なんだなぁとワカった。
そうしたら、なおも向こうで瀬田さんがフィルマに対して大きく声を上げなさった。
「ほらほら、フィルマッ! 魔物達は、オレたちの都合なんかに、一々待っちゃぁくれないぜっ!」
「ふむっ!!」
「だったら、ほらっ! さっき、兄ちゃん達が放った魔法砲、オマエもできるかっ?」
「ふむっ、……できるっ!!」
瀬田さんの言葉に、力強く反応するフィルマ。
その言葉に、周囲の観客達は一斉に騒いだ。いや、どよめいたといった方が正しいかもしれない。
次の瞬間、周囲の思惑をよそに、フィルマの意志に反映するように、更に3D魔法陣は光り輝いて、……。
チュドォ―――ンッ!
爆散する土塁に、爆風がこちらまで迫りくる。
「フィルマッ!! もう一発だぁ―――っ!!」
「はいなっ!!」
瀬田さんの声と、フィルマの応じる声。
辺り一帯がもうもうとする中、次弾はこうして放たれた。
それは、後から斎木さんに聞いた話だったんだけど、……。
ヤムント国だけでなく、この異世界で魔法砲を単独で連続2射した者は、公式記録ではフィルマが初めてだったらしい。
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