14 3D魔法革命_16
* *
国王の瀬田さんは、肩で荒い息を繰り返している魔法執行官達をちらりと一瞥して、……。
それから、子供達にこう仰ったんだ。
「さぁ、オマエらっ! 今から、この兄ちゃん達を攻撃してみろっ!」ってね。
「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」
その軽い悪ふざけのような言葉だけど、……。
でも、疲労困憊状態に陥っている執行官達にとっては、まさに致命傷にすらなりかねないような恐ろしい言葉。
観衆の大人達は、皆一様に真っ青な顔をして、口々に「陛下、お止め下さい!」とか、「考えを改めて下さい!」とか訴えている。
でも、瀬田さんはキツネが目を開けて微笑んでいるように、……。
「ダァ~~メダァ~~ッ、そんなんじゃっ!」
そう、仰るんだ。
「我が国の事実上の最高峰を、陛下はみすみす失うおつもりですかっ!?」
すると、魔法執行官の代表を務める中年の男が、声を荒げて叫んだ。
「うぅ~~ん!? アンタさぁ、そりゃぁ彼らの魔法砲の破壊力は折り紙付きだと思うよ! でもさっ、次弾を出す前にへばってちゃぁダメでしょ? 実際、何分後に次弾を発射できるのかな?」
「……」
その問いかけに対し、代表の男は、グゥッと唸ったまま黙り込んでしまった。
「ほらっ、ほらほらっ、……。そんなことをしていたらさ、敵さん、どんどんこちら目がけて前進してくるよ! ほらっ、ほらほらっ!」
「……」
なおも押し黙ったままの代表の男を、瀬田さんはこのヤムント国の最高権力者として、冷酷に見つめ続ける。
すると、……。
「ねぇ~~っ、王様ぁ~~っ! 私達待ちくたびれちゃったんだけど、……。いいのぉ?」
そんなことを、金髪のヒューマンの少女があどけない表情で訴えてくる。
「あぁ~っ、悪い、悪いっ! じゃぁ、そこにへばっている兄ちゃん達を、先ずはくすぐり攻撃だぁ~~~っ!!」
「「「「「「「「「「はぁ~~いっ!!」」」」」」」」」」」
子供達は弾んだ声を上げると、一斉に襲い掛かった。
「こぉ~~ちょ、こちょこちょぉ~っ、……」
「やっ、止めろぉ~~っ!? ギャァ――ッ、ハハハハッ、くっ、苦しいぃ~~っ!?」
その迷いのなき攻撃に、執行官達はなす術もなくやられっ放し。
観衆の大人達は、次第に戸惑いの声でざわざわとしてきた。
さて、……。
瀬田さんは、一体この事態をどう収拾付けるおつもりなのかなぁと思って見ていたら、……。
何か、さっきからフィルマと2人で耳打ちし合っているんだよね。
まぁ、……その表情から察するに、おそらく次の一手の悪だくみだろうなぁ、と私(英子)は思った。
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