14 3D魔法革命_13
* *
まぁ、……いいや。こんなヤツは、そもそも眼中にないから、……。
私(英子)は、さばさばした気持ちで、フゥ~~ッと長いため息を吐き、長い髪を軽く掻き上げた。
すると、……。魔法執行官の中で一番若そうな女性が、一人だけこちらを興味深そうにじっと見ていたのだ。
「え~っと、……。一体、何か?」
「エイコ様、素晴らしいご指導のほど、大変尊敬申し上げます!」
その女性は、そう言ってニッコリと微笑んだ。
見た感じはまだ10代後半か、もしくは20代前半くらいで、……。どこか幼さのようなものも感じられる。
でも、その目つきは垂れ目がちながらも、どこか意志的で、……。
何となくだけど、日本の私の友人、緑子にも、ちょっとだけ雰囲気が似ているかなぁと思った。
一見ホンワカな雰囲気だけど、意外と抜け目ない感じが、……ね。
「え~っと、お名前を伺ってもいいですか?」
「はいっ、私はバレッタといいます。どうか、お見知りおきを!」
そう言って、ニッコリと笑う。
でも、……ね。
とりあえず、これだけは、ちゃんとはっきりしておかなければ、……。
「バレッタさん、……。私はね、瀬田さんや斎木さんの依頼で、日本からこの国に参りましたけど、……。あくまで、一般人ですよ。平民なので、そんなに丁寧な態度でなくても、結構ですよ!」
こちらがそう伝えたところ、……。
「チッ!」
どこかから、舌打ちする音が聞こえてくる。
おそらく、さっき私に突っかかってきた20代後半の女じゃないかな。
「ふふふっ。それでも、エイコ様はエイコ様です!」
バレッタはそう言って、朗らかに微笑んだ。
何となく、……だけど。
この先、私が王都にいる間、このバレッタに頼ることもあるんじゃないかなぁって予感がした。
「よろしくね、バレッタ。私のことはエイコでいいわっ!」
「こちらこそ、よろしくお願いしますね!」
そう言って、お互いに握手をする。
すると、……。
「いいねぇ、いいねぇ。英子さんにも年の近い女性の知り合いが増えると、こちらも安心だよ。バレッタ、英子さんのこと、よろしく頼むね!」
国王の瀬田さんがそう言って、バレッタに直接声をかけたら、……さ。
バレッタの顔は、真っ赤になっていた。
ふふ~ん。なるほど、……ねぇ。
なんとなく、お姉さん、気付いちゃったんだけど、……。
でも、黙っとこ。
その表情を、フィルマがじっと見上げながら、……。
「ふむっ、……。エイコ? 何だか、顔がにやにやしてる、……ぞ?」
興味深そうに上目遣いで訊ねてくる、まだ5歳の幼女。
「へへへ、……。まだ、キミには早いよ!」
英子はそう言って、フィルマの美しいプラチナヘアーを優しく撫でた。
「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!
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