表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

128/136

14 3D魔法革命_12

   *         *


「おぉ~~いっ、オマエらぁ~っ!! こっちに集まれぇ~っ!!」


 国王の瀬田さんから召集がかかったため、私(英子)と子供達はいったん魔法陣をしまって、大人達の許に向った。


「えぇ~っ、もっと使いたいぃ~っ!」


 せっかく編み出した3D魔法陣を引っ込めなくてはならなくて、子供達の中には少し渋る子もいたのだけど、……。


 でも、向こうをちらっと見て、……。大人達の剣呑な表情に、いや一人だけ満面の笑顔の瀬田さんを除いてなのだけど、……。


 とにかく、早く向こうにいかないと、これはドヤされてしまうなぁと思ったんだ。


「ほらほら、皆ぁ~っ。急ぐよぉ~っ!」


「「「「「「「「「「はぁ~~いっ!!」」」」」」」」」」」


 とりあえず、駆け足で参集すると、……。

 瀬田さんは「よくきたなぁっ!!」といって大喜びで、斎木さんも穏やかそうに笑みを浮かべている。


 でも、この演習を見学にきた大人達の多くは、半ば戸惑った表情だね。

 

 今回の演習の目玉だった魔法執行官達に至っては、美味しいところを子供達に持っていかれた形だと思う。

 プライドを傷つけられたエリートよろしく、憤懣やるかたない表情で子供達や私のことをじっと凝視する。


 男の執行官達はフィルマのことを睨んでいて、一人だけ私を強く睨む者がいる。

 若い女性の執行官だ。


 その女性の執行官は、おそらくこの男社会の世界では、まさに女性の成り上がりの象徴のような存在なのだろう。

 同性の私が子供達を上手く導いたことが面白くなかったのか、特に目の敵のように睨んでくるんだよね。


 まぁ、……。こんな風に女性、更に言えば若い女性達から嫌われることは、これまでにも何度かあってさ。その場合の私の身の処し方も、当然学習済みだ。


 ニッコリと笑顔。ホンと、ただそれだけ、……。

 そんなに睨んだって、私には何にも響きませんよって、堂々としているだけでいい。


 すると、大抵の者は私の自信と美貌に怖れをなして、黙り込んでしまう。


 そうなったら、もうこちらの勝ち。

 まぁ、……何だか空しい気持ちにもなるんだけどね。


 すると、……。


「まぁまぁキミ達。せっかく、大藪英子女史が子供達を指導してくれたんだ。これから先、ちょくちょく一緒に働くのだから、仲良くしようぜ!」


 瀬田さんはそう仰って、私と相手の若い女性の執行官の間を取り持って下さった。

 そうしたら、……さ。


 その執行官は私が名字持ちだと知り、日本の貴族の女性か何かだと勘違いしたのだろう。

 急にトーンダウンして、ぐにゃぐにゃな笑顔を私に向けてきた。


 なるほどねぇ、……。

 おそらく、この世界で女性が成り上がっていくには、絶えず気を張って、時には相手を睨んで委縮させ、一方で自身の能力や成果をアピールしてきたのだろう。


 でも、それは同じ平民同士の話で、もし相手が格上の場合、決してやってはならない禁じ手となる。

 その一線を踏み越えない辺りに、なかなかのしたたかさや愚かさが感じられた。


 英子が笑顔で穏やかに頷くと、相手はゆるされたような表情を浮かべ、それから笑顔になった。


 でも、……ね。

 ホンと、何それっ!? 決して、子供達に見せていい表情じゃないよ!!

 そう、英子は苦々しく思った。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ