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魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


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14 3D魔法革命_10

   *         *


「そうだ、そうだ、フィルマの魔法陣だぁ~っ!」


 ドワーフの男の子が、更に声を上げた。

 集められた子供達は、みんな口々にそう叫ぶと、………。


 フォンという音と共に、……。

 フィルマが、2Dの魔法陣を両掌りょうてのひらの上に出現させてみせた。


「ふむっ!」


 そう言って、少しだけ得意そうに胸を張ってみせるフィルマ。


「エイコ先生ぇ~っ。私もできるよぉ~っ!」


 金髪のヒューマンの女の子がそう言うと、両手を前にかざしたら、直ぐにふわっと2D魔法陣が出現した。


「へぇ――っ、凄いっ!? キミもやるねぇっ!」


「へへぇっ、褒められちゃった、……」


 私(英子)はそれを見て、フィルマがハイエルフという特別種だから魔法術を行使できるのではなく、……。

 同じヒューマンの子供でも、魔法陣を出現させることが可能なのかと、素直に感心した。


 あちこちからフォン、フォン、……。

 そんな音が連発して、見ると全員の掌の上に魔法陣が浮き上がっていた。


「皆、凄いっ、凄いっ!? ホンと当たり前のようにやってのけちゃうのねぇ!!」


 思わず、そんな感嘆の言葉が口から出てきたら、子供達はフィルマと同じく誇らしそうに胸を張った。

 でも、……ね。まだ、話はここで終わりじゃないんだよ。


「皆、凄いなぁ!? でもね、ここからが更に大事だからねっ!」


 英子はそう言ってから、……。

 おもむろに、スケッチブックの上に描かれたフィルマの2D魔法陣に、サインペンで線を加え始めた。


「そうだねぇ、……。私達のいた世界では、Z軸、……。depth(奥行き)って言うのだけど、……」


 そう言って、子供達が注視する中、元の2D魔法陣を一点透視図法でサッと3D魔法陣に描き替えたら、……さ。


「「「「「「「「「「何それっ!?」」」」」」」」」」」


 子供達は皆、初めて見た遠近法にびっくりしてしまったのか、目を丸くする。


「はいっ、フィルマッ!」


「ほいなっ!」


 英子はそう言って、フィルマの2D魔法陣を、Z軸方向にきゅっと指で摘まんで引っ張った途端、……。

 ポンッと。その魔法陣は、3D機関ポリゴン化してしまった。


「「「「「「「「「「おぉ~~っ!?」」」」」」」」」」」


 またまたびっくりする子供達。


 でも、……ね。

 少し離れたところにいた大人達は、その比ではなかったんだよね。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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