14 3D魔法革命_08
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ざっと見た感じ、……。王宮に魔法使い見習いとして集められた子供達の種族は、男子女子共にホンと様々だ。
私(英子)と同じヒューマン種の子もいれば、子供ながらに髭の生えた、……おそらく、ドワーフの子もいる。
他には犬に近い顔の子、猫に近い顔の子、更にはトカゲといった爬虫類顔の子達もいる。
皆、白い半袖のポロシャツに灰色の半ズボン。左胸のポケットには、日本語で各人の名前が機械縫いで刺繡されている。
たぶん、これが子供達の制服なのだろう。日本の役所の方で、子供たち向けにデパートかメーカーなどから、まとめて仕入れてきたのだろうと思われた。
そんな具合に、子供達が皆お揃いの制服を着て、輝くような笑顔を向けてくるからさ、……。何だか、こっちまで気持ちがほっこりとしてくるよね。
とりあえず、お姉さん、張り切っちゃうよっ!
「いいっ、皆ぁ~~っ! こんにちはっ、エイコですっ! 初めましてかなっ?」
何となくだけど、……。国王の瀬田さんが、教育テレビの体操のお兄さんのようにフィルマ相手に振舞っていたから、……さ。
私もそのやり方に便乗して、体操のお姉さんっぽくしてみた。
すると、……。
「「「「「「「「「「こんにちはっ、初めましてぇ~っ!」」」」」」」」」」
子供達から、いい笑顔と声が返ってきた。
「ふむっ、私は昨晩からエイコに会っているぞ!」
「そうなのっ!? いいなぁ~っ!」
フィルマが口を挟むと、猫顔の少女が羨ましそうに声を上げた。
「それになっ、エイコは何と私達と同じく名字持ちだ。さぞや、名のある家の出の者なのだろう!」
「へぇ~~っ、凄い、凄いっ!」
いや、……。日本人だから、名字があるのは普通だよ。
でも、この際だから、フィルマの言葉に便乗しておくか、……。
そうしたら、……。
ドワーフの女の子が、私の腰の高さに、ぴとっと抱き着いてきた。
「……」
えっ!? えぇ~っ!? 一体、どゆこと!?
こちらが思わず目を丸くしていると、その少女は「ママァ、……」と小声で呟いている。
「……」
そうだよなぁ、……。ここにいる子達は皆、一族を代表して親元を離れて、王宮に集められてきているんだからなぁ。
そう思ったら、……さ。
ごく自然な気持ちで、英子はその女の子の頭を優しく撫でていた。
「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!
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