14 3D魔法革命_06
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その日の正午過ぎ。
王宮に併設した練兵グランドにて、関係者を集めて、予定どおり魔法演習が行われることになった。
「おぉっ、結構集まったじゃないかっ!?」
国王の瀬田さんがそう仰ると、会場にいる人々から軽い拍手と歓声が起こった。
私(英子)がざっと人数を数えたところ、大体250人は集まっているのかなぁといった印象だね。
練兵グランドの広さは、ぱっと見、少し大きめの公園一個分くらい、……。
ところどころに大型魔法用の土塁が設けられていたり、標的のプレートアーマーがいくつもスタンドで立てかけてあったりする。
ヤムント国王の瀬田さんや部下の斎木さん、……。
今回の騒動の火付け役であるフィルマを中心に、ヤムント国内各所から王宮に送られてきた各種族の魔法児童達が、わいわいと騒いでいる。
そこに、……。魔法執行官と呼ばれる国内屈指の魔法教官達が、特別ゲストとして招聘されていた。
彼ら彼女ら魔法執行官の服装は、とても独特だなぁと思う。
つばの広いとんがり帽子を深々と被り、初夏の気温でそこそこ暑いのにも拘わらず、ダークブルーのローブを身にまとっているんだからね。
何とも威圧感があり、集められた子供達と違って老若男女様々だけど、ヒューマンのみで構成されていた。
ふぅ~ん。何ともねぇ、……。
事前研修では、この国にもヒューマン至上主義がまだ一部には残っていて、……。それが今後の課題だと教わっていたから、英子は少しだけ身構えた。
魔法執行官の面々は、いきなり日向のど真ん中に引きずり出されたせいか、どこか憮然とした態度に見えなくもない。
そんな彼らに、瀬田さんがいつもの軽いノリで挨拶する。
「本日は、わざわざ悪いねぇ~~っ。キミ達っ!」
「いえ、滅相もございません!」
「そっかぁ~~っ。なら、オタクらにもきっと益のある話になるから。とりあえず、よろしく頼むわっ!」
「左様で……」
その言葉を聞くや、瀬田さんは集められた子供たちの方にくるりと向いた。
「いっかぁ、オマエらぁ~~っ! 今日の魔法演習では、いつもとは全っ然っ違うのをやって貰うからなぁ~~っ!!」
大体20名ほどの魔法児童達を前に、瀬田さんが明るいお兄さんっぽい雰囲気でかけ声をすると、……。
「「「「「「「「「「おぉ~~~っ!!」」」」」」」」」」」
フィルマ達子供らはそのかけ声に合わせて、右手を空に高く振りかざした。
何だろう、……。
まるで、教育テレビの体操のお兄さんと児童達のノリみたい。
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