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魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


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14 3D魔法革命_05

   *         *


 まぁ、……本音を言っちゃうとさ。

 一応、 私(英子)としても斎木さんの言葉を肝に銘じてはいるんだよ。


 昨晩だってさ。かなぁ~り緊張しながら、瀬田さん達にお会いしたんだからね、……。

 

 それなのに、……だよ。

 何ともまぁ、気さくな見た目の瀬田さんというヤムントの王様が現れて、……。

 私の目の前で、まるで人情もののドラマ仕立てな雰囲気で、ハイエルフの美少女と接しているんだからね。


 しかもだよ、……。

 その女の子もさぁ、かなぁ~り人懐っこい性格の持ち主なんだからね。

 

 そもそもの話、私の目の前の相手は、この国の最高権力者とハイエルフの天才魔法少女のお二人だ。

 だからさぁ、……。本来なら、一切気の抜けない相手のはず、……なんだけどね。

 

 とりあえず、昨晩から今朝にかけて、ずっと見ていて思ったこととして、……。

 この瀬田良平なるヤムントの王様は、一見すると、かなぁ~り気さくで柔軟な性格の持ち主だということ。


 まだ子供のフィルマのことを、とても大切にされていて、……。

 そんな幼児のフィルマが謝る手助けまで、甲斐甲斐しくなさっているくらいなんだからね。


 朝食会の席で、瀬田さんは給仕をしているエルフの女官達に、気さくに「これ、美味いなぁっ!」と仰って、軽いジャブのように愛想を振りまいていらっしゃる。


 そんな陽気な王様に、エルフの美しい女官達もすっかり気を許している感じで、……。

 純粋なヤムント国人にとって、本来なら異民族に当たる瀬田さんや斎木さんにも、どうやら親しく接しているようだ。


 そうしたら、女官の一人がこちらの席にスゥッと近づいてきて、……。


「エイコ様、……。こちらは王宮の離れにある、養殖場のますの刺身ですよ。日本からヤムントにこられて、お口に合いますでしょうか?」


 そう言って、オレンジ色の鱒の刺身の載った皿を勧めてきた。

 どうやら自信作らしく、その表情は期待に満ちていた。


「……」


 でもなぁ、……。

 初めての外地で生ものを食べるというのは、かなぁ~り勇気がいるんだけど、……。


 おやっ!?

 ちらりとテーブルの向かいの席を見ると、斎木さんが生野菜を普通に食べている。


 今、私の傍らには、絶世の美貌のエルフの女官が笑顔で皿を勧めていて、……。

「いいから、早くお上がりなさいな!」といった雰囲気をプンプンとさせている。


 エルフ達からしてみたら、私達日本人は余所者よそものだ。

 これからこの国で過ごしたいのなら、我々の流儀にも従って貰おう、……。


 これって、そんな意味なのかなぁと思いつつ、「えいっ、やぁっ!」とばかりに口に入れた。

 すると、……。


「美味いですっ!」


「お褒めに頂き、光栄ですっ!」


 ヤムントの女官はそう言って、また別の皿を勧めてきた。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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