14 3D魔法革命_04
* *
「瀬田少佐殿、……。そろそろ、本題に入られては、……」
おもむろに斎木さんがそう言うと、……。
「あっ、そうだった!?」
国王の瀬田さんはそんな表情をされてから、手を打ってひとつ頷かれた。
「そうそう、英子さん。本日の、キミ達の予定なんだけど、……。これから話しちゃっていい?」
「はい。え~っと、……。キミ達って?」
私(英子)は、率直に訊ね返した。
「あっ、あぁ、……。英子さんとフィルマのことだよ!」
そう仰って、ニコリとお笑いになられた。
「う、……伺います」
私はその表情を見て、何だか正直ホッとしてしまった。
昨日、斎木さんからは「王宮では、言葉ひとつでも命取りになるから、気を付けなさい!」
そう、警告されていたにも拘らずね。
「本日の正午過ぎにさ。フィルマを中心に、王宮にいる各種族の魔法児童達を集めて、軽めの魔法演習をやろうと思うんだ。英子さん、キミもそれに立ち会ってはくれないかな?」
「……」
私は、ちらりと斎木さんの方を窺った。すると、笑顔でひとつ頷き返してくるので、どうやらこの話は受けて大丈夫のように思われた。
「了解しました。私は、一体何をすればいいのでしょうか?」
すると、……。
「英子さぁ~ん、硬っいなぁ、……。斎木から、何を吹っかけられたのか知らないけど。オレ達はひとつのファミリー、運命共同体なんだからさ。ざっくばらんにいこうぜ!」
そう仰って、白い歯を見せてお笑いになった。
「ははは、……」
「うぅん、そうだなぁ、……。とりあえず、昨晩フィルマが見せた3D魔法、ポリゴン魔法を他の子達にもやらせてみようと思ってさ。オレらじゃ遠近法も上手く説明できないから、英子さんからアドバイスして貰おうかと思ってさ!」
「……」
「いいかな?」
じっと、こちらの目の奥底まで見つめるその眼。ホンと、……油断ならない。
でも、……まぁ、……。
「了解、……しました」
「OK! 英子さんは話が早くて、ホンと助かるよ! とりあえず、オレ達の他、ガキンチョどもと魔法執行官達も参加するから!」
「……」
今、サラッと「魔法執行官達」と言ったよね、……。
「先ずはアイツらに旧来の2D魔法で演習をやらせておいて、それからフィルマの3D魔法で『ギャフンッ!?』と言わせちゃおうぜ!!」
えっ!? えぇ~っ!?
「『ギャフンッ!?』、……ですか?」
「あぁ、『ギャフンッ!?』。ニヒヒヒ!!」
「……」
たぶん、並の感性の持ち主なら、瀬田さんのそんな雰囲気にコロッと騙されてしまうんだろうなぁと英子は思った。
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