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魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


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03 創作活動は、とにかくお金がかかるんだよね_03

   *         *


 夕刻少し前に、バイトの終業のチャイムが鳴った。


「さて、……と」


 英子は西池袋の美術予備校を出ると、そのまま駅の東口方面に向った。

 丸ノ内線に乗車して、目指すは霞が関駅だ。


 15時の休憩時に、予備校のネット端末で検索をかけてみたところ、……。

 件のWeb日記に出ていたコンビニを、偶然特定することができたため、一度様子を見にいくことにしたのだ。


 英子にとって、その斎木茂吉なる人物は一体どんな人物なのか?

 海の者とも山の者ともワカらないけど、……。とりあえず、親方日の丸の国家公務員であることだけは知っている。


 地下鉄の車内で、吊革に掴まりながら、英子なりにプロファイリングを試みてみる。


 先ず、斎木茂吉は国家公務員。次に霞が関辺りに真夜中でも出没するほど、ワーカホリックであるということ。

 親友の緑子の話では、見た目30代くらいとのことで、かなりのイケメンらしい。


 ダークスーツを身にまとい、私たち新人作家クリエーターを援助してくれるという後援者、……。

 そして、とても怖いことに、……。そんな作家たちを、異世界へと誘うのだという。


 一体何のために、異世界に連れていくというのだろう?

 皆目見当が付かないよね、……マジでさ。


 池袋から20分ほど揺られていくと、いつしか霞ヶ関駅に到着していた。

 英子は慌てて電車を降りると、そのまま改札を出て、地上へと上がった。


 英子は、実を言うと霞が関の辺りにきたのは初めてだった。

 その先にある新橋から有楽町、銀座、京橋などは、画廊を巡って回ったりした経験があったんだけどね。


「さて、……と」


 そう呟くと、ナップザックから先ほどプリントアウトした周辺地図を見つつ、国会議事堂に向って歩いていった。


 大体15分ほどで、件のコンビニが見つかった。斎木のWeb日記のプリントと見比べると、風景が一致したので、おそらくここのコンビニで間違いなさそうだ。


「よしっ!」


 英子は心の中で呟くと、さっそく店の中に入っていった。

 それからしばらくの間、店内で口臭ケアのガムなどを購入して、ウロチョロとして過ごした。


 英子は、もし仮にそのコンビニに勤めた場合、自身がどのように仕事をするのかなぁと想像してみる。

 すると、年配の店員、おそらく店長さん? がニコリと笑うため、慌てて笑い返した。


 もしかすると、私の他にも斎木のWeb日記を見て、このコンビニに辿り着いた者がいたのかもしれないなぁと、英子は思った。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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