14 3D魔法革命_03
* *
「なぁ、フィルマ。英子さんのこと、オマエ、ママと同じくらい大好きなんだろ? だったら、もうこういうことをするなよ!」
国王の瀬田さんが、先ほどとは打って変わって、少しトーンを落として話してきた。
すると、……。
その瀬田さんの表情の変化に、フィルマもピンときたらしく、……。
「ふむ、……」
そうしたら、フィルマの耳がシュンと垂れてしまった。
その様子をご覧になった瀬田さんは、ひとつだけ小さなため息を吐くと、……。
「なぁ、フィルマ! これからは、オマエが英子さんを守ってやれっ! なっ!」
なるほど、露骨な励ましだなぁと私(英子)は思った。
ちらりと斎木さんを見たところ、……。
斎木さんは終始黙って食事を続けていたものの、ちらりと片目を開けて、瀬田さんとフィルマのやり取りをじっと観察していた。
まぁ、……。斎木さんにとって、瀬田さんは直接の上官だからね。
だから、瀬田さんのやり方に一々口出しせず、黙って様子を見ていたというのがホンとのところだろう。
「なっ、フィルマ。オマエ、英子さんのこと、ちゃんと守ってやれるか?」
「ふむっ! やれるっ!」
再び、フィルマの耳がシュッとなる。
心なしか、目に輝きが戻ってきた感じだ。
「ほらっ、英子さんにちゃんと謝れっ! オレも一緒に謝ってやるから!」
「ふむっ!」
すると、フィルマは席を立つと、トテトテとこちらまでやってきて、……。
私を見上げると、一瞬躊躇したように息を飲んだ。
「ほらっ、フィルマ。ちゃんと謝る!」
瀬田さんはそう仰って、フィルマの肩をポンと叩く。
「ごめんな~っ、英子さん。フィルマだって、悪気があるワケじゃないんだ!」
フィルマの両肩を後ろから支えながら、瀬田さんが弱ったような笑顔を浮かべる。
「え、えぇ、……」
こちらとしても、周囲の大人がちゃんとしてるのなら、……。
まぁ、それでもいいかと思い始めていた。
すると、……。
「エイコッ、ごめんなさい、……」
フィルマはそう言って、ぺこりと頭を下げてくる。
しかも、上目遣いでじっとこちらの表情を窺ってきた。
「……」
くうぅ~~~っ!
そんな目で見つめられると、抗いがたいっ、美少女の上目遣いっ!
「許します! これからは、程々にね!」
「ふむっ!」
私はフィルマの背丈に合わせて身を屈めると、彼女の頭を優しく撫でた。
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