13 天才少女エルフのフィルマ_15
* *
それからしばらくの間、私(英子)はフィルマから質問攻めに遭った。
日本ではどんな街で、どんな生活をしていて、どんな人達と共に過ごしていたか、……とか。
日本では、どんな仕事をしていたかとか、……。
ここヤムント国に、どうやって訪れることになったのか、……。
私はフィルマと仲良くなりたかったので、それら質問の数々に、ほぼ嘘偽りなく正直に答え続けた。
すると、フィルマは「ふむっ!」、「ふむむむっ!!」といった調子で、何とか自分なりに理解しようと努めていた。
その様子は何とも微笑ましく、……。私にとって、フィルマは子供ながらに誠実で正しい存在のように思われた。
それに、とってもかわいいんだよっ!
その仕草とか、ふとした時に見せる表情とか、相槌を打つ時の笑顔とか、……。
「とにかく、フィルマ! 明日から、よろしくね!」
私はそう言って、フィルマに右手を差し出した。
「ふむっ!」
そうしたら、フィルマは満面の笑顔で私の右手を掴んで離さない。
そのまま私の胸に顔を埋めて、しっかと抱き着いてしまった。
「……」
まぁ、……ね。
いくら天才児でもさ、……。フィルマは、まだ5歳の女の子なんだよね。
そんなことを思いながら、私はフィルマの美しいプラチナのロングヘア―を、穏やかな気持ちで撫でていた。
室内は夜のため静かで、……。
フィルマの息遣いが、こちらまで聞こえてくる。
すると、……さ。
「エイコは私のもの、エイコは私のもの、……。決してセタやサイキ達には渡さないから、……」
えっ!? ちょっと、ちょっと、……。
何かとんでもないことを、一瞬フィルマが呟いたような、……。
まぁ、いっか。どうせ、子供の言うことだし、……ね。
「ねぇ、……エイコ、……」
「うぅん?」
「ふむ、……。私はさ、将来対日本の要の役人として、育成されているんだ!」
「えぇ~っ、そうなんだ!」
「ふむ、……。私はそれができると自負しているし、そのための努力を惜しまないよ!」
「……」
ホンと凄いなぁ、この子は、……。
私が子供の頃、研究所の同期だったあの子達と、ホンとそっくり、……。
「フィルマァ~ッ。あんまり、無理しちゃダメだよぉ!」
そう言って、英子は優しく諭した。
「ふむ、……」
そう呟くと、フィルマはこくりこくりと、……舟をこぎ始めた。
日本製の置き時計に目をやると、22時30分。
「……」
さて、……と。
やはり、まだまだ子供なんだねぇ、……。
そう思いながら、英子はフィルマを優しく寝かし付けた。
* *
英子は王都にきて早々、様々なことに立ち会いました。
ホンと、……。怒涛の一日でしたね。
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