13 天才少女エルフのフィルマ_14
* *
「日本は、とってもいい国だよ!」
私(英子)が笑顔でそう答えたらさ、……。
フィルマは「う~ん?」といって、お澄まし顔で、……。
かわいらしく、ゆっくりと小首を傾げたんだ。
その表情を見たらさ。何だかこちらの頭の中を、ぜぇ~んぶ見透かされちゃったかもなぁと思っちゃった。
「まぁ、フィルマならワカっちゃうか。いいところもあれば、悪いところもある、……。そんな複雑な国。私は、日本に生まれてホンと良かったと思っているよ!」
「……」
こちらの言葉に、フィルマはただ黙って、じっと私の目の色を見ていた。
「でもね、……。少なくとも、今は平和だよ。様々な産業を興して、多くの人々がたくさん働いて、富を蓄積する国。それが、私のいた日本という国だよ!」
「ふむっ。魔物はいなかったの?」
「いないよぉ~っ。街も田舎も人間ばっかりだよぉ~っ!」
「……」
「でも、田舎にいけば自然が豊かでさ。海もあれば山も川もある、……」
すると、……。
「エイコは、……楽しかったの?」
こちらの真意を、奥ゆかしい表情で穏やかに訊ねてきた。
凄いな、この子は……。
さすがはエルフの里を代表して、王宮に送り出されてきただけのことはある。
「えぇ~っ?」
「……」
フィルマの相手に対する心遣いや、控え目だけど深い洞察力のある眼差しは、とても幼児のそれではないね。
この120センチメートルにも満たない身長のフィルマに、一体どんな大人が入り込んでいるのか?
もしかすると、……。
見た目は幼児だけど、実は私と同じかそれ以上の年齢だったりするのだろうか?
「ちょっと、ちょっと、フィルマ。日本での生活は、ちゃんと楽しかったよ!」
「そうなのっ!?」
「そうだよぉ~っ。美味しい食べ物に、綺麗な服。お店もたくさんあって、ありとあらゆるものを購入することだってできるんだよ!」
「ふむっ。凄いっ、凄いっ!?」
「だよぉ~っ。フィルマがもう少し大人になったらさ。日本にきて、一緒に甘いものでも食べにいこっ! 私、あっちこっち案内してあげる!」
「やったぁ~っ!!」
フィルマはそう言って両手を突き出すと、嬉しそうにビクトリーのポーズで立ち上がった。
「ちなみにさ、フィルマ。キミって、今おいくつ?」
「5歳っ!!」
「……」
そっかぁ~っ。見た目、そのまんまやんっ!!
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