13 天才少女エルフのフィルマ_12
* *
「明朝8時に、本日と同じメンバーで再度ミーティングを行います。主に、今後の英子さんの活動について話し合いますので、……。ぜひ参加をお願いします!」
「了解しました。私ももちろん参加しますので、変更等ありましたら、後ほどお伝え下さい!」
「では、本日はもう遅いので、私はこれで失礼します。お休みなさい!」
「お休みなさい!」
入口のドア越しに斎木さんと挨拶をすると、私(英子)はドアの鍵だけでなく、念のためドアチェーンも掛けた。
「これでよしっ!」
そう思って部屋に戻ったらさ、……。
「えっ!?」
どうやってかワカらないのだけど、……。
フィルマが何故か居室のベッドの上に腰かけて、両足をプラプラとさせていたんだよね。
「へへぇ~~っ!」
ニッコリと笑うフィルマを、私は思わずじっと見る。
「ねぇ~っ、フィルマ。どうやって、部屋に入ったの? さっき、キミは斎木さんと一緒に部屋の外の廊下にいたよねぇ?」
そう訊ねてはみたものの、……。こちらとしては、全くどうやったのか皆目思い付かない。
「ふむっ! ふむむむっ! 知りたいっ?」
まるで悪戯っ子のようにニッコリと笑うフィルマに、……。その笑顔の裏を見たような気がして、一瞬ヒヤッとした。
イケない、イケない、まだフィルマは小学生にも満たない年齢の幼女だよ!
大人の私が、いちいち目くじらを立ててたら、そんなのダメだよね。
だから、……ここは、大人として冷静に、冷静に、……。
「もしかして、……なんだけど。魔術とか使って、部屋の中に入ったりした?」
私は背中にイヤァ~な汗を掻きつつ、おそるおそる訊ねてみた。
まぁ、こちらとしても、持ち前のスマイルを崩さずに話しているからさ。
そうしたら、フィルマはこちらの抱く不安に気付く素振りは、一切見せなかったけどね。
「へへぇ~~っ。ふむっ、ふむむむっ、……知りたい?」
あどけない笑顔で、小首を傾げながら訊ねてきた。
もうっ、降参。お姉さん、もう降参だよっ!
「いろいろ考えてみたけど、思い付かないや。フィルマ、もう降参だから、種明かししてくれない?」
こちらがそう言って白旗を上げたらさ、……。
フィルマは「ふふ~ん!」といって、鼻高々な表情を浮かべた。
「じゃぁ~っ、付いてきてっ!」
「えっ!?」
フィルマはぴょんと立ち上がって、居室の奥の掃き出し窓を開けると、そのまま外に出た。
「えぇっ!?」
何これっ!? 外って、一体どうなっているの?
後を追って外に出ると、……。なるほど、ベランダになっているのね。
隣室の照明が点くのが、ここからでもワカった。
「エイコッ、こっち、こっち!」
隣室から半身を出して、手招きするフィルマ。
「うっ、うん、……」
とりあえず、裸足でベランダを渡って隣室に入ると、……。
「ようこそ、私の部屋へ!」
そう言って、フィルマはニヘラと笑った。
「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!
英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!
この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!
英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨




