13 天才少女エルフのフィルマ_08
* *
「それにしても、……。英子さん、よく平面の魔法陣に『depth(奥行き)』を加えてみようなどと思いましたな?」
斎木さんが、私(英子)にそう訊ねてきた。
その表情は「どうして、こんなこと思い付いちゃったんだろうね、この子は!?」といった表情をしていて、……。何だか英子は、ホンの少しだけ気恥ずかしくなった。
でも、……ね。ここでちゃんと、目的とか意図とか伝えておかないとイケないよね。
だから、この際、私は正直に斎木さんに伝えておこうと英子は思った。
「はい、……。アニメなどでも魔法陣といえば大体平面だったので、……」
「ほぅ、……?」
「だったら、フィルマほどの実力者なら、……ですね。もしかすると、『depth(奥行き)』というZ軸方向の概念を伝えたら、それで何とかなるのかなぁと思ったんです!」
「……」
こちらの言葉に、斎木さんはしばしば顎に手をやって考え込んでしまった。
ちらりと、むこうに目をやると、……。
「凄いじゃないかっ、フィルマッ!! オレは楽しいぞぉ――っ!!」
国王の瀬田さんが、満面の笑みで声を高めてお訊ねになると、……。
「ふむっ!? 私もっ、とっても、楽しい――っ!!」
「そうかっ!? あっははははっ、オレも楽しいぞっ、フィルマッ!!」
「ふむっ!!」
瀬田さん達は、先ほどから相変わらず、……。
2人とも一緒になって、コマのように空中をくるくるとゆっくり回転している。
「「あっはははははははっっ!!」」
「……」
そんな2人の様子を見ていたら、……さ。
何だかさぁ、これからかなぁ~り忙しくなるような気がしたんだよね。
ほらっ、よくあるじゃない。
より便利なテクノロジーが進化したら、かえって仕事が増えるって話。
「ふむ、……。英子さん、おそらく今後ヤムントの魔術は、この魔法陣の効率化により、飛躍的に発展することになりますぞ!」
「えっ!?」
「この変革により、魔術の高容量化、高出力化が可能となります。まさしく、100年来の大発明となりますぞ! お手柄ですよ、英子さんっ!!」
「えっ、えぇ――っ!?」
ほらねっ。やっぱり、そうなりますよねぇ、……と英子は思った。
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