13 天才少女エルフのフィルマ_07
* *
「凄いじゃないかっ、フィルマッ!! 気分はどうだい?」
国王の瀬田さんが、満面の笑みで声を高めてお訊ねになると、……。
「ふむっ!? とっても、楽しい――っ!!」
「そうかっ!? あっははははっ、オレも楽しいぞっ、フィルマッ!!」
「ふむっ!!」
瀬田さんは、浮き上がったフィルマの両脇を取ってさらに高く持ち上げると、……。
フィルマと一緒になって、その場でコマのようにくるくると回転した。
「「あっはははははははっっ!!」」
「……」
何か王様とフィルマ、2人だけで凄い盛り上がっちゃってるなぁと私(英子)は思った。
ちらりと斎木さんを窺うと、とても驚いている様子だ。
「斎木さん、……。あのっ、……いいですか?」
「えっ!? えぇ、……どうぞ!」
こちらの言葉に、虚を突かれたように目を見張る斎木さん。
でも、……さ。
私がこの世界にきて、率直に訊ねられる相手って、……。実は、斎木さんしかいないんだよね。
「私のやったことって、……。ホンとに、正しかったのでしょうか?」
「ふむ、……」
斎木さんは、その場で考え込んでしまった。
瀬田さんはフィルマと一緒になって大はしゃぎだし、元より話にならない。
なら、先ほどからじっと事態を見守っていた斎木さんに、こちらから話を伺うのがいいのかなぁって思ったんだけどね。
「私たちの周囲では、最近テレビゲーム等が、2Dのグラフィックから3Dに徐々に入れ替わってきているんです!」
「そうらしい、……ですな」
「それに、グラフィックソフトも海外からどんどん日本に普及してきていて、……。アートの世界でも3Dが、これからの既定値になりつつあるんです!」
「まさかとは思っていましたが、……。その概念を、フィルマ達魔術師の既成概念に移植しようとされるとは!?」
「はい。私達 作家にとって、ここ数年の3D革命は目を見張るものでした。その概念がこの世界でも応用されたとしたら、……」
「つまり、英子さんはそれで、この世界にも変革を齎そうと思ったと?」
「そんな、大それたものではないんです。ただ、フィルマを見ていたら、……。ちょっと面白いことをやってみたいなぁと思っただけでして、……」
「そうでしたか、……」
斎木さんは、こちらの言葉に反応して腕組みをすると、……。
その場で思慮深く、考え込んでしまった。
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