13 天才少女エルフのフィルマ_06
* *
フォ―――ンッ!!
フィルマの両掌上の魔法陣が、2D平面から3Ⅾ立体状に変換されたその瞬間、……。
その3D魔法陣は、まるでひとつの機関となって、……。
高い唸り音を上げながら、より強く、より白く光り輝き始めていた。
それは、あたかも仮想空間上のエンジンが、より効率的にハイパワーを出力するように、……。
ありとあらゆるエネルギーを、その機関は迸るように放出させていったのだ。
これまでの平面状では非効率だった魔法陣が、ひとつの立体状の機関となって、一気に倍増どころか乗数的に出力を増していったのではないかと思われた。
「すっ、……凄いっ!?」
私(英子)はあまりの光の放出に目を焼かれながら、……。
それでもなお、フィルマから目を離さずにはいられなかった。
「フィルマッ!? 大丈夫っ!?」
「エイコッ、……エイコッ!? 一体、これ何っ!? どうしちゃったのっ!?」
自身の能力が生み出したこの産物に、フィルマ自身かなり戸惑っているらしい。
「誇りなさいっ!! それが、キミの持っている真の能力だよっ!!」
私は、不安で立ってもいられないほど張り詰めたフィルマを、そう言って強く励ます。
「ふむっ! ふっ、ふむっ!? こっ、怖いっ!?」
「大丈夫っ! フィルマなら、この高エネルギーをきっと制御できるっ!!」
こちらは、ほとんど直感だけで喋っちゃってるけど、……。
でも、フィルマなら、……。
「ワッ、ワカった、……。やってみる、……」
そうしたら、今度は術者のフィルマ本人の全身が、白く光り輝き始めた。
「覚醒、……したのかっ!? まさに、圧倒的じゃないかっ!?」
国王の瀬田さんが、魅入られたように目を見張って叫んだ。
「くっ、……」
斎木さんは、さっきからほとんど言葉を発しない。
でも、眩いばかりの3D魔法陣の先のフィルマを、目を顰めながら見極めようとし続けている。
「フィルマッ! キミは何だってできるんでしょ!? キミ自身の身体を宙に浮かせたりだって、きっとできるんじゃないかなっ!?」
「やっ、やってみるっ!!」
すると、……。
フィルマのまだ幼い身体が、最初は数ミリ、……。
そして次第に数センチ、10数センチと床から宙に浮き始めた。
「エイコッ! 何だか、身体が軽いっ!?」
「そうよっ、フィルマッ、その調子っ!」
「ふむっ!」
次第に調子を取り戻してきたのか、フィルマの顔が笑顔で溢れた。
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