表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/120

13 天才少女エルフのフィルマ_05

   *         *


「フフフッ、フムムムッ、フフッフ、フゥ~ン♪……」


 そんな感じで、……。

 しばらくの間ずっと、フィルマは楽しそうに鼻歌を唄い続けた。


「魔法が得意なんだね、フィルマ?」


 私(英子)は、思わず訊ねていた。

 だって、目の前にはファンタジー映画さながらに、魔法をり出すエルフのフィルマがいて、……。


 しかも、その魔法によって、折り鶴がこの日本の文化住宅の中を、まるで生きている小鳥のように飛び回っているのだから、……。


「得意だよっ! どんどん勉強して、もっともっと新しい魔法を覚えたいっ!!」


 それは凄い。学習意欲も旺盛で、何より積極的だと思った。


「フィルマッ、……。他には、どんなことができるのっ!?」


 私が思わず声を立てると、……。


「何だってできるよっ! 私自身の身体からだを宙に浮かせたり、全身を光らせることだって、きっとできるよっ!」


「きっと!?」


 私は期待を込めて、フィルマをじっと見つめた。

 目の前には美しい身なりの、これまた美しい表情をするハイエルフの末裔がいる。


 そんな理想の存在のようなフィルマが、「きっとできる!」といっているのだから、……。

 私は、それが単なる強がりではないのだと思った。


 そうしたら、フィルマの両掌りょうてのひらの上で発光していた2Ⅾの魔法陣が、段々とその光を弱らせていって、……。


 先ほどまで勢いよく飛んでいた折り鶴が、次第にその動きを弱まらせていった。


「あぁっ、……」


 晴れやかだったフィルマの表情が、次第に曇っていく。

 私は、ちらりと国王の瀬田さんを見た。


「ありがとうね、英子さん。キミのおかげで、順調にフィルマの能力を引き出せそうだよ!」


 そう仰って、嬉しそうに笑った。


「いいえっ。まだまだフィルマには伸びしろがあります。でも、2Dの魔法陣が今にも消え入りそうで、……」


「そっ、そうかい、……!?」


 こちらの言葉に、瀬田さんは一体何を言っているのかと不思議そうな表情を浮かべた。


「斎木さんっ! 何か書くものっ、……早くっ!」


「おっ、おぅっ!?」


 私が手を伸ばすと、学習机の傍にいた斎木さんが、サッと引き出しから黒マジックペンと自由帳を取って、こちらに渡してきた。


「すみませんっ! 急ぎなのでっ!」


 私は真っ白い帳面をめくって、1ページ目にフィルマの魔法陣を見たまんまに描いた。


「フィルマッ! これを見てっ!!」


「えっ!?」


 フィルマは、その2Dの魔法陣のレプリカを、魔法を操作したままちらりと見た。


「今のキミの魔法陣よっ!」


「ふむっ!」


「でもねっ、こうなったらどうかなっ!?」


 私はフィルマの目が絵に釘付けになっているのを確認すると、……。

 その2D平面状の魔法陣に、さらに「depth(奥行き)」を加えてみた。


「エイコ、……。それって!?」


「立体(3Ⅾ)よっ!! キミの魔法陣、平面じゃなくて立体にできないっ!?」


「「「ふむっ!?」」」


 その次の瞬間、……。

 フィルマは自身の掌の上の魔法陣を、2D平面から3Ⅾ立体状に変換した。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ