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魁!断筆姉さん!!  作者: 西洋司


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13 天才少女エルフのフィルマ_04

   *         *


「フィルマ、……。それって?」


 私(英子)は、思わずそう訊ねていた。


「ふむっ、……。エイコ、お空に、……翼竜を飛ばしてあげるっ!」


 そう言うや、その鶴の折り紙は、光り輝く2Dの魔法陣の上でフラフラと揺れた後、……。

 ふわりと、フィルマの掌の上から浮き上がっていった。


「すっ、凄いっ!?」


 思わず、私はそう呟いていた。

 まさか、異世界にきて早々、念力テレキネシスにお目にかかるとは思わなかったからだ。


「英子さん、……。これは人間本来の精神が生み出す念力というより、フィルマの魔法術ですな。我々の知る超能力とは、若干異なるものと思われた方がいいでしょう!」


「なっ、なるほど、……」


 斎木さんの言葉に、私はひとつ頷いた。

 そっか、……。超能力でないのなら、脳が焼き切れるなんてこともないのかもしれない。


「フィルマはまだ幼いですけど、……。身体からだ精神こころに過負担になったりしないものなのでしょうか?」


 そうしたら、今度は瀬田さんがこちらの疑問に反応された。


「その点は問題ないよ。フィルマ達エルフの種族なら、訓練さえ積めば誰だってできることがワカっているからね。まぁ、フィルマはまだ幼いから、あまり無理はさせない方がいいかもね!」


「な、なるほど、……」


「まぁ、……日本人が折り鶴って、非常にベタだけど。でも、今回こうしてフィルマの能力を引き出してくれたからさ、……。英子さんは満点だ!」


 瀬田さんはそう仰いながら、親指を立ててニンマリとグッジョブをされた。


「……」


 私がちらりと斎木さんを見たら、笑顔でこくりと頷いてくれた。


「エイコッ! ほらっ、私こんなこともできるよっ!」


 フィルマは、折り鶴をただ単に浮かすだけでなく、右に左にちゅうを舞わせた。


「すっ、凄いっ!?」


 まるでラジコンの模型のように、空を舞う折り鶴。

 そして、その操作は全て2Ⅾの魔法陣をベースに行われているように見える。


「これって、凄いんですよね?」


 私は、思わず瀬田さんに訊ねていた。


「あぁ、これはかなりのものだよ。大人のエルフだって、こうはいかない!」


「……」


「それがフィルマの場合、体内の魔心臓のみを動力源にして維持できるのだから、これは相当なものだ!」


 フィルマの隠された能力が引き出され、瀬田さんは興奮を隠し切れない様子だ。

 それに、斎木さんもどこか楽しそうな表情を浮かべている。


「……」


 なおもフィルマの折った翼竜は、無詠唱のまま室内の空間を3次元に飛び回った。

 私はただただ驚き過ぎて、思考停止した頭でぼんやりとそれらを眺め続ける。


「フフフッ、フムムムッ、フフッフ、フゥ~ン♪……」


 そうやってしばらくの間、フィルマは楽しそうに鼻歌を唄い続けた。

「魁!断筆姉さん!!」をお読み頂き、ありがとうございます!

英子の作家魂や、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

英子と一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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