13 天才少女エルフのフィルマ_03
* *
「エイコ、エイコッ!! 私も作るっ!!」
「はい、どうぞっ!」
「ふむっ!!」
フィルマはそう言って、私(英子)から折り紙の用紙を受け取ると、……。
「フフフッ、フムムムッ、フフッフ、フゥ~ン、……」
喜色満面で、学習机の上に突っ伏して折り紙を始めてしまった。
へぇ~っ、こういうところって、日本の学童の子供達と案外変わらないかも、……。
でもね、……。
その子達と違って、フィルマがもっと凄いのは、……。
ちゃんと、形にしてしまうところかな。
「エイコ、エイコッ! 翼竜っ、私もできたっ!」
そう言って、フィルマは自身の小さな掌に載せて、私に見せてくれた。
凄いっ! ちゃんと鶴の形になってる!
「へぇ~っ、凄い、凄いっ! ホンと、よくできたねぇ~っ!?」
いや、心から正直な気持ちだよ。
一回見ただけで、……。まさかこの子、再現しちゃったよっ!?
「凄いぞ、フィルマッ! よくやったな!」
「やるじゃないか、フィルマッ!」
斎木さんと国王の瀬田さんも、嬉しそうにゴシゴシとフィルマの頭を撫でている。
そうしたら、……さ。
「へへぇ~っ! なら、せっかくだから、……。お空、飛ばしちゃおっか?」
あどけない笑顔で、フィルマがそう言うんだけど、……。
「「「……、!?」」」
えっ!? どういう意味? ポォ~ンと放り投げるのかな?
私を含む大人達3人が、お互いに思わず相手の顔をじっと見合った。
「斎木さん、それって?」
「そうですな、……。フィルマは、魔法術の天才児です。普段、我々の目の前では少しも見せてはくれないのですが、……」
そうしたら、瀬田さんが尤もらしい顔をされて、……。
「英子さん、もしかすると、……だぞっ!」
「えっ!?」
その次の瞬間、……。
フィルマの両掌の上に、フォンという音と共に、2Ⅾ平面の小さな、……。光り輝く魔法陣が現れた。
「無詠唱っ、……かよっ!?」
瀬田さんが唖然とした表情でそう呟くと、……。
斎木さんも「これは凄いですな!」といって、ひとつ頷いている。
「……」
もしかすると、……なんだけどさ。
私は何ら大した意図もしないまま、どうやらフィルマの隠された能力を引き出してしまったのかもしれない。
そう、英子は思った。
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