表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/12

告白。


「後ろめたい事がありました。」

記憶の片隅で膝を抱えている幼い頃の亜里朱は…。

アリスに告げた。


そうだ。後ろめたい事があったのだ。

二階堂(にかいどう)クレア。葛葉(くずのは)花蓮(かれん)

2人の親友は幼い頃からの付き合いだった。古い公団住宅で同じ時を刻んできたのだ。時を重ねると云う事は、ある種のコミュニティを形成するのであろう。そしてソレは亜里朱にとっては【家族】と呼んでも何ら不思議ではなかった。家族ぐるみの付き合いであったから当然と云えば当然なのだが…。亜里朱にとって2人は【実の家族】の様な存在になっていたのだった。


空想に耽っている間の亜里朱は…。

空想と現実の区別が曖昧になっていた。

他人の瞳に映らないぬいぐるみと会話していても…。

亜里朱にとって、ソレは確かに現実であったからだ。


母親が夜遅くに帰宅する様になると…。

亜里朱の空想する時間は、長くなっていった。


そして…。

亜里朱は父親の存在すらも空想の世界で手に入れる事となった。


だが、亜里朱は実の父親の顔は知らない。


だからなのか…。

亜里朱が空想で作り上げた父親には…。

クレアと花蓮の父親の面影があったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ