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苔組の成り上がり  作者: アフロウ
1/1

原点

*この物語はフィクションです。




2010年.10月2日.03時39分.とある路地裏


ゴスッ!ドスッ!

普段は静かなこの場所に物々しい音が聞こえていた。


「お前なんて死んじまえ!」

「殺す…!」


2人の男が人を殴りつけている。


「やめ…ろ…」


その背後で顔をぐしゃぐしゃにしながら枯れた声で必死に叫ぶ男。


「やめ…てくれ…!」


そう言葉を発すると、男の意識が途絶えた。





*********





2010年.9月24日.15時02分.大阪

商店街のど真ん中を歩く男4人組がいた。


「今日は一段と暇じゃのぉ、テキトーにラーメンでも食いに行くかぁ?潰苔ぇ」


ズボンのポケットに手を突っ込んだ男が、退屈そうに話していた。


「兄貴についていきます!」


そう言ったのは、今作の主人公である潰苔正良。


「潰苔はいっつもそれだな」


髭だらけの大男が潰苔の肩を叩きそう言った。


「んじゃ、いつものラーメン屋台に決定じゃぁ」


ポケットに手を突っ込んだ男、名を狂酒が走り去っていった。


「お前らも来い、場所はいつものとこだ」


髭だらけの国島が狂酒を追っていく。


「よし、俺たちも行くぞ!」


「おう!」


潰苔は4人目の男で、親友の梅塚に声をかけた。

潰苔と梅塚は、狂酒を追って走り出すのだった。



なんて事ない普段の4人組。

実はこの4人、ヤクザである。



とは言っても、比較的温厚、それに少人数という事もあってか、殴る蹴るなどはした事が無い。



これからもずっとそうなんだろう。

この時潰苔は、そう思っていた。

















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