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ネックレス

「倉敷さん。そいえば、今日誕生日だよね?」


「そうです。よく覚えていましたね」


「大事な秘書の誕生日だからね。夕飯って、何か予定ある?」


「ないです」


「一緒にディナー行かない?」


「いいんですか?わたしなんかと」


「是非行きたい」


 これは、湊の予想通りの展開だった。この日の為に、朝日に好かれるように会話したり行動したりしていた。朝日は、湊の罠にまんまと、はめられていたのだった。


 ディナーは、高級フレンチだった。予約もなかなか取れないような人気の店。朝日はスーツを、湊はドレスを着た。青いドレスで、膝下まであるドレス。首周りが少し透けていて、おしゃれだ。


二人で席に座ると、まるで、カップルだった。


「お誕生日おめでとう」


「ありがとうございます」


「渡したいものがあるんだ。これ受け取ってくれないかな」


朝日が湊に差し出したもの。それは、ダイヤがついたネックレスだった。


「こんな高価なもの、いただけません」


「是非受け取ってほしいんだ。ほんの気持ちなんだ」


「でも……」


「実は、僕、倉敷さんと付き合いたいと思っているんだ。付き合ってください」


「わたしなんかで、いいんですか」


「あなたが好きなんです」


湊は顔を赤らめながら、「はい」と返事をした。これも湊の演技だが。朝日は、それが演技ということには、全く気が付かずに、喜んだ。


二人は、店を出る前に、一回だけキスをした。店の前には、橋元の車が待っていたからだった。


こうして、二人は湊の思惑通りに付き合うことになった。

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