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転生したら王子と姫になったので国の為に頑張る!  作者: レオン
第三章 王国の強化
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97話 グレンダンの夜明け

まだ状況をしっかりと掴めてはいないようだが、とにかく俺達が自分の敵だとは分かったのだろう。敵意剥き出しの目をしたマラカスがこちらを睨んでいる。


「シュナイゼル!これは何のつもりだ!?それに横に立つ貴様もだ!もてなしてやったというのに!!」


おぉ…王族に転生して初めてだな、ここまで不敬な態度を見たのは。さすがにちょっとイラッときたから口を開こうとしたその時、横から剣を鞘から抜いた音が聞こえた。そしてその切っ先はマラカスの太腿へと一直線に向かい、太腿を貫通する。


「ぎ…ぎゃあああああ!!な、何をするシュナイゼル!?」


「黙って下さい父上、いや反逆者マラカス。今までずっと国に背いてきただけでは飽き足らず、セシリア様にたいしてなんて不敬な態度をとるのです?首を飛んでも当然の無礼な振る舞いを、ちょっと剣を突き刺すだけで止めた事を感謝してください」


「き、貴様ぁ!シュナイゼルを丸め込んだな!?少々容姿に優れているだけの無能な王家の分際でっ!!どうせ誘惑でもしたのだろう?シュナイゼル、目を覚ませ!」


おいおい、そこまで言う?てかシュナイゼル怖いよ!

あっ……――次は腕をやるよこの子!?

いいぞ!もっとやれ!!


更に怒りに染まったシュナイゼルが剣をわざと太腿から荒々しく抜いた後、間髪入れずに次はマラカスの二の腕に剣を突き刺す。


「あぁぁぁぁ!!!痛い、痛い、痛い!やめてくれ…!!」


「僕のさっきの言葉を聞いていなかったのですか?王女様になんて不敬な態度を、と申したはずです。ですがこれ以上やっては話が先に進みそうにないので一旦止めておきましょう。セシリア様、この罪人にその咎を追及していただいてもよろしいでしょうか?」


「ええ、シュナイゼル。貴方のその怒りがその剣が民に誠意を見せたものと私は認めましょう」


正直、まだ子供のシュナイゼルだからそこまで厳しくはいけないだろうと思ってた俺はちょっと顔が引き攣ってたかもしれない。まさか欲望まみれの屑だとはいえ、父親を相手にここまで冷酷になれるとは思わなかった。おそらく国に忠義を尽くすのだと示すためにちょっと大きくやったのだと思うけど…。


「それではマラカス・グラウディア。国からひいては王家からこのグレンダンの任されておきながら、貴方の身勝手な横暴を私は許しません。騎士団の私物化、賄賂を受け取っての団員の試験の不正。更に非合法な商売に目を瞑る対価として金銭のやり取り。全て証拠を揃っており、陛下からこの件は私に一任されております」


「私はここにマラカス・グラウディアを処刑に処するとともに、不正に騎士団に入った者と賄賂を送った者にたいしては財産を全て没収した上で牢に十年は閉じ込め、反省を促すものとします!」


シュナイゼルの助けがあると分かったマラカスは証拠を抑えられていると知っても、大声で喚き散らしながら処刑の日まで牢に閉じ込めるために連れて行かれた。ここにまだ残る騎士団員達はほとんどが絶望に打ちひしがれ、その家も全て処分されていった。


―――そしてマラカスの処刑の日。グレンダンの民にその罪を知らしめるため、街の広場で斬首刑は執行された。


父親が不正を働いていたが、その罪を王女と共に断罪したシュナイゼルは民に受け入れられ、真面目に職務に励んでいた騎士団員もそのまま残る事に異論は出なかった。


こうしてグレンダンはシュナイゼルとセシリアが派遣した後見人の元、騎士団を再生を果たしていくのだった―――


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