90話 母性の代償?
やっとメインであるこちらを更新出来ました!
長らくお待ち頂いていた方がもしいるなら本当に申し訳ありません…。
ちゃんと完結出来るように少しずつではありますが執筆してはいます…。なので、見捨てないで下さると嬉しいです!
訓練場に向かいながらこれからどうするか考えていた。
(とりあえずシュナイゼルを引き込む事には成功して、その情報から追い込む日時も決まった。今の騎士団程度なら、兵士団の実力ならば問題にもならないはず…。だが、より上手く事を運ぶには、瓦解する騎士団をまとめやすくする準備も必要。そうなると見回りで態度に変化が生じた者や腕の良い者達をこちらに引き込みたいところだ。ただ騎士団を解体するだけでは王国が弱体化するだけだしな…)
どうしたら上手く引き込めるだろうか…?
堕落した騎士団の連中ならそこまで察する事も無いだろうから、一気に大きく動いて引き込むか?いや、それで万が一バレたら元も子もないし、もし引き込めなかったらかなり事態は拗れてしまう。
訓練が始まってからもそんな事を腕を組みながら、目線は騎士団に向けて上の空になっていたとき…、ふと視線を感じて思考が現実に引き戻された。
(あれ?なんか真面目に訓練している有望そうっぽい何人かがこっちを見てる?サボってたり、やっているように見せかけている奴は見てないようなんだが―――)
何故だ?となんとなく目線を下に向けると、その理由が分かった。
「なるほど…。意図していたわけではなかったけれど、これは気になりますよね…」
前にカイルに注意された事もあったなこれ。身体が成長して胸が育ってきた辺りからちょっとした癖のようなものになっているだよな…。
(男の時には当然存在しなかった胸が膨らんでいることによる重量。そしてそれに引きずられてしまい、姿勢が悪くなるのは王族としてダメだなと普段から気をつけてはいるんだが…考え事とかしてると無意識にこれをしちゃうんだよ…)
カイルからはある意味姿勢が悪くなるよりも男には目の毒だ!と怒られた事もあった。元男の俺もその意見に同調出来ちゃうから一応気をつけてはいるんだが、どうしても無意識にやってしまう事がある…。
(そう男諸君には分からないだろう!思った以上に育ってしまうと、この母性の塊は結構重いのだ!!しかも前に張り出すように育つわけだから、男の時と重心も変わって、油断してると猫背になっていってしまう…。そうすると姿勢を安易に崩すわけにはいかない王族として、そしてこの重量を楽にしたいという無意識な行動として、腕を組んでいるときに思わず胸を支えるように組んでしまう…。しかしそうするとまるで胸を強調してるようなちょっとアレな格好になってしまうのだ!!)
カイルに注意されてから直そうとしてるんだけど、つい意識が他の事に向いてると楽な姿勢を取ろうとしてこうなる…。
(世の女性の方々は大変なんだよ…。男って簡単な生き物だったんだなぁ〜)
でももうやっちゃったからには仕方ないと開き直ってそのままチラチラとこちらを見ている視線を感じながら、訓練の様子を眺める事にした。見ているのが有望な奴なら戦力アップに繋がるかもしれないし…。
…そしてこれが意外な方向でも助けになると、今の俺には知るよしもなかった―――
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