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転生したら王子と姫になったので国の為に頑張る!  作者: レオン
第三章 王国の強化
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78話 ダラス・ホーエンハイム

カイルに相談する為、翌日の朝にマラカスに陛下に呼ばれたと嘘をつき、王都への道を急ぐ。グレンダンで何かあった時を考えて自分の馬を連れて来てたから、自分で手綱を握って馬を走らせる。


(やっぱ馬車と違って速くていいな。この子との付き合いもかなり長いから俺の思う通りに動いてくれるし)


この馬は父から乗馬に慣れて欲しいと10歳の時にプレゼントされたもの。スレイプニルと名付けて普段はレイと呼んでいる。純白の毛色で賢く、健脚も他の馬とは桁違い。よく懐いてくれてるし、俺の癒やしの1つはこの子の存在と言っても過言ではない。


王都に到着してからもレイに乗ったまま、街中を城に向かってゆっくり進む。視線が高くなるから乗った状態で行くの好きなんだが、普段は淑女らしくとシェリルに止められるから出来ない…シェリルがグレンダンの俺の部屋を守る為残ってくれたからというのと、王からの呼び出しという名目で帰ってきたから、のんびり歩いて行くのは礼節に欠ける。という大義名分があるからやれてるのだ!


(この馬に乗ってから見る景色、好きなんだよな〜…)


前世では馬に乗った事なんてなくて、実物を見た経験さえ無かったから最初はちょっとビビってたんだが、レイの美しさと懐いてくれる仕草に胸をやられ、乗ったときのレイの喜びがお尻越しに感じられ躍動感に酔いしれ、高い視線は普通では味わえないものだ。


シュナイゼルとの訓練ばかりで、レイも会えなくて不満があったのか、実に楽しそうに歩いてくれてる。本当に可愛いやつだよ…!そんなレイと街中を進んで城の前にある広場で、湊方面から来た人物に声を掛けられる。


「おうっ!!そこにいるのはセシリア嬢じゃねぇか!?久しぶりだな!」


豪快だがどこか身体に響く低い声。まだそこそこ遠い所から俺の姿が見えたのだろう、周りを気にしないその大声で呼ばれるのはちょっと恥ずかしい…。ズカズカと擬音がつきそうな歩き方で俺の横にまで来た。


「久しぶりですねダラス。変わりないようで安心しました」


ちょっと皮肉も込めて挨拶を返す。そのデカい声で呼ぶなよ!と。


「がははっ!俺が変わるはずがねえだろ?そういうセシリア嬢はどうなんだ〜?俺が確かめてやろう!」


そう言って横に立って併走してたダラスが少し屈みながらちょっと前方に移動した。


「??何をして…?」


「ふむ…黒か。セシリア嬢も大人になったな!今度俺と遊ぶかっ!?」


「……っ!?本当に相変わらずですね。遊ぶのはお断りします!」


騎士服で馬に乗っているから開いている股を、わざわざ前方に回り屈んでから下着を覗き込んだらしい。女関係も豪快なダラスらしいと言えばダラスらしい。だがやってる事はアレでも、舐めるような気持ち悪い視線ではない。この不思議な漢気みたいなものがダラスの女性人気の一因だと思う。


「ダラス。私は陛下に呼ばれているので今は急いでいます。今度、ゆっくりと話しましょう」


「そうかそうか!じゃあその日を楽しみにするとしよう!!」


笑いながら港の方に戻って行った背中を見つめながら、改めて思う。ダラスは将軍に相応しい器だと。あの男でも惚れそうな漢気、実力も高く、唯一の欠点は女関係ぐらいだが、それさえも引っかけた女性から不満が出ないから問題というほどでもない。抑えて欲しいとは思うがあれもダラスの魅力の1つだと思える。


あんなカッコいい男は前世にはいなかったな〜、と元男としてちょっと尊敬しそうになった俺は、その考えて振り切り城へ入って行くのだった。


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