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転生したら王子と姫になったので国の為に頑張る!  作者: レオン
第三章 王国の強化
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72話 初日の訓練

殺気による恐怖と胸元を覗いて見てしまった恥ずかしさと興奮?、でシュナイゼルが気持ちを落ち着けるのにかなり時間が掛かっている。訓練場の隅っこで膝を抱えて俯いている姿に、少々やり過ぎたかな?とか無意識に子供の前だからと油断していた自分にも反省点がありそう。


まだ立ち直らないシュナイゼルの近くでとりあえずヒマだから剣の素振りなんてしてるが、こう時間が経つといたたまれない…。遠巻きに見てる騎士の奴らもビビリってるくせに俺の身体ばかり眺めてくるし…。


ディスナに行った時、その性に対する姿勢のオープンさに驚いたが、こんな風に見てるくせに見てない!みたいなチラチラ向けられる視線の方がウザい。


(お前らに隙なんて見せねぇよ!!腐った騎士団もどきの分際で!シュナイゼルの方がやっぱりしっかりしてるじゃん!)


周りの騎士団の視線にイライラしながら剣を振っていると…


「セシリア様!お待たせして申し訳ありませんでした。もう大丈夫です!訓練をお願いします!」


黙々とイラつきを紛らわせていたら、まだ頬が少し赤いが落ち着いた様子のシュナイゼルが立ち上がってきた。


「分かりました。ではまずは腕前を見ます。どこからでもいいので打ち込んできなさい。」


「はい!」


良い返事をしたシュナイゼルが踏み込んできた。真っ直ぐの軌道は素直過ぎるがその速度は12歳のものとは思えない。これだけでも称賛に値するが眼前まできてからの連撃も見事なものだ。


右からきたと思えば即座に左から。時折フェイントも交えてくる。


(まだ子供だからパワーこそ足りないが、技量と速度は大したものだ…)


評判は嘘ではなかったらしい。ここまでやれるとは…。

今すぐ兵士団にきても訓練なら通用するレベルだ。さすがに魔物との実戦は難しいだろうけど。


その後30分ほど打ち合ったが、最後ら辺は速度が落ちてた。でもそれは12歳の体力にしては凄い方だ。


(本当に優秀だな…。まだ未熟だが身体強化もしてるみたいだし、この腕前だけでも十分惜しい人材と言えるほどだ)


「ここまで!」


「は…はい…。」


終わりの合図を出してひとまず訓練を終了する。


「見事です。パワーが足りてないのはこれからだとして、技量、速度、魔力による身体強化、どれもなかなかのものでしたよ?お噂通りの腕前です。」


「あ、ありがとうございます!セシリア様にそう言って頂けるとは…光栄に存じます!」


「いえいえ、立派なものです。さて、今日は初日ですしここまでにしましょう。腕前も確認できましたし、私も初めての事なのでここで切り上げて訓練内容を考えたく思います。明日から私の考えた訓練内容は行ってもらうと思いますが、シュナイゼル君も内容に関しての要望があれば言ってください。2人で考えていきましょう。」


「はい!」


「それでは今日はここで失礼します。お疲れ様でした、シュナイゼル君。」


「ありがとうございました!」



ずっと憧れ続けてきた姫将軍と謳われる王国最強のお方…

今日、その人に会えたうえに稽古までつけてもらえた。これでも少しは自信があった剣だけど、まるで歯が立たなかった…。


(全て攻撃を読まれた。しかもセシリア様は開始位置から一歩も動いてすらいない…)


それはつまり僕とセシリア様の間に絶対的な力の差があるということ。あれほどお強いお方は初めてだ。


(それに…なんてお綺麗なお方なんだろう…。その美しさを開けかすわけでもないのが一層美しさに際立たせているように見えた)


お美しく、お強い、更に優しいお方だと思う。あのお方に師事出来る事は僕にとってとても幸運な事だ!


訓練が終わり、訓練場を去る後ろ姿を見ながら、僕は見えなくなるまでそのお姿から目が離せなかった………。






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