表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら王子と姫になったので国の為に頑張る!  作者: レオン
第一章 ディスナ評議国
7/116

6話 道中

毎日連続投稿…いつまで続けられるやらw

王族専用の馬車に揺られ、初めての他国訪問に心を躍らせていた。4日前、自分が訪問する件を伝えたとき、心配性の両親は悩んだようだが、他に適した人材もいない事から承諾。

表敬訪問である為、多くの人は連れて行けない。あまりに多く連れて行くと向こうが警戒するしな。

なので、身の回りの世話をするメイド2人。

王国を舐められても困るので、精鋭の兵士30人だけを選出した。


片道約5日の道程。ディスナに着いてから3日間は滞在する予定なので、大体2週間ほど王都を離れる。危険は無いと思うが体調を万全にする為に選ばれた者達には2日間の休息を与えた。俺にもカイルとの話し合いや準備などで時間もかかるからな。そうして今日の朝、出発となった。


ディスナ評議国…この国はその名の通り評議会という11人からなる代表の者達の多数決で国の方針を決める制度を取っている。大森林より北にあり、評議国の領土内で見たら西方にある山脈から採れる豊富な資源から、鋳造技術や宝石取引などが主な産業。代わりに農業などがあまり発展してない事が、王国との同盟の話に繋がったと聞く。


だが、代表の中には王国との同盟関係に懐疑的な者もいる。それも当然といえば当然だろう。

いくら後方支援という形で食糧などを送り届けているとは言っても、自分達の国は帝国の侵攻への盾であり、また、物品の優先的な取引もしているのだ。

普通に見ればディスナの負担の方が大きい。


それでも南北を挟まれるよりは、という意見と

帝国が、ここ30年は侵略行為を行なっていない今のうちに、王国へ攻め込むべき、という意見。

この2つの意見が対立しているらしい。

どちらも長短がある話だから簡単にはいかないのだろう。


ならば、この表敬訪問を口実に少しでも王国の味方を増やし、こちらが有利に立てるよう動かなくては…

どうすればいいのかは今のところさっぱりだがw


そんな事を考えながら特に問題も無く2日目の正午頃。馬車にゆらゆら揺られながら、共に乗っているメイドと雑談しているうちに川が見えてきた。


「姫様、国境沿いのアプソン川が見えてきました。」


「そう、あれが国境なのですね。王都を出てからもうかなりの距離をきてますし、夜も見張りがありますから、兵達も疲れたでしょう。川のほとりでしばし休憩して昼食を取りましょう。」


「かしこまりました。」


ディスナとの国境を隔てるアプソン川。自分の目で見るのは初めてだが、前世で見た事が無い程の綺麗な水をした大きい川だ…

馬車に乗っている俺達と違って兵は馬に乗っている者と徒歩の物で半々。

訓練しているとはいえ、さすがに兵達も疲れてきているだろう。徒歩はいうまでもないが、馬に乗るのも案外疲れるものだからな。

道程は順調に進めているし、ここらで休まないとまだ先は長い。小窓を開けて馬車と併走する兵士を率いる隊長にも伝える。


「道程は順調にきています。綺麗な川もありますし、昼食を含めて川のほとりで休憩しましょう。」


「かしこまりました姫様。」


馬車を川のほとりによせ、昼食をとってからは、各々好きに過ごしていいと伝え、俺もほとりにある丁度いい大きさの石に腰を下ろし、兵達ほどではないにしても、馬車に乗り続けて凝り固まった身体をほぐすため休息に入った。




兵士「ヒャッホー!水浴びだぁ〜!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ