47話 教典
あれからお風呂でゆっくりしてたら、後からきたシスター達と戯れ過ぎて結局のぼせた…
心は男のままのつもりだが、小さい頃からメイド達とかと一緒にお風呂に入る機会も多くて、今となっては女の子と入っても綺麗だなぐらいにしか思わなくなっている。
(これは本当に心は男だと言えるのかは疑問だけどな…慣れなのか、心が身体に引っ張られて女に近づいているのか、まぁ下手にキョドってボロを出すよりはマシだと思おう)
気持ちは切り替えて落ち着いたのか、眠気が一気に押し寄せてきた。この微睡に身を任せて今日はもう寝るとしよう。
落ち着いて寝れたからか、3日目の朝は気持ち良く起きれた。昨日のようにまた早く起きるのが続いたら身体がもたなくなるなと心配してたので良かった…。
修道服に着替え、朝ご飯を済ませたら昨日と同じく聖堂へ。
(今日はどんな仕事だろうか?懺悔室の役目もやってみたいし、また入口で人と触れ合うのも楽しそうだ)
王女としての仕事以外というのは新鮮でワクワクが止まらない。昔は大学生で終わったから経験が無かったが、労働というのは悪くないものだ。こんな風に思えるというのは俺は社畜向きだったのかもしれん。
(まぁ現代社会とこの世界は違うからそうともかぎらないか…)
そんな事は考えていたらシスター長が話し始める。
「皆さんおはようございます。」
「「おはようございます。」」
「今日は昨日の仕事に加えて教典の写本作業があります。教典の作業は4人で行ってもらいますから、その分表に割ける人員が減ります。その事を十分理解して行動して下さい。」
教典の写本か…王国の識字率は都市を離れるほど低くなる。教育に力を入れるならこれも改善しないといけない内容なのだが、いわゆる学校を設立するというのは思いの外大変だ。
予算、敷地、人員、給食、遠くから通う子達の寮の併設など、前例も無いことを一から築き、国民に理解してもらうのは難しい。一応、カイルが動いているようだが軌道にのせられるかはまだ不明だ。
「セシリアは読み書きが出来るでしょうから、今日は教典の作業に入ってもらいます。分かっていると思いますが教典はルシア教にとって大事な物です。文字は丁寧に間違える事なく注意して行いなさい。」
「はい。」
やっぱそっちに回されちゃうか…裏で黙々と事務作業のようなものをする…俺、そういうの苦手……
(王族として文字の書き方は散々練習させられたから、そこそこ出来るとは思う。だが、人と触れ合いたかった…)
まぁ仕事だし仕方ない…割り切って頑張るとしよう。みんながそれぞれの持ち場に動き始めて、俺達教典班も裏手にある事務室のような場所に行く。普段はお金の計算や建物の管理をするシスター長がいる事が多い部屋らしい。
(そういえば昨日の仕事してるとき、シスター長を見かけなかったな…ここで仕事してたのか)
会社のデスクのイメージのまんまだなここ。奥にあるデスクがシスター長の物だろう。入口の正面を向くシスター長のやつとは別に横向きに2つ並べられその対面にも2つ。
唯一気になるのはその対面してるデスクの間に人が通れるぐらいのスペースがあることぐらいで、まさに事務の仕事です。って感じの部屋だ。
「それではそれぞれ机に向かい作業を開始しなさい。セシリアは分からない事があったら聞くように。」
「はい。」と返事をして椅子に座り写本をしていく。基本的に見本を写すだけだから特に聞くようなこともなく黙々と作業する。
そうしていると紙と走らせるペンの音だけだった環境にドアを開く音が混じる。
(ん?誰か入ってきたのか?)
気になり目線をドアに向けるとロペスが入ってきていた。何しにきたんだ?と疑問に思っていると…
(あれ?シスター長も他のシスターの裾を上げて足を開いてる?)
その様子は確認してからロペスが中央のスペースに移動する。
(ああ、なるほどね。そのためのスペースで、こいつが入ってきたというのはその合図ってわけか…)
作業台の床の細工といい、ホントふざけたことしてやがんな。だけど、みんながやってる以上は俺もやらないといけないのだろう。
ロペスにウンザリしながら裾を上げて足を開く。
(直接手を出すわけじゃないからマシなのかもしれないが、いちいち仕事中にこんな事をしないといけないのは面倒だな…)
ロペスはしゃがみこんでシスターの下着を観察している。満足したら次のシスターの方へ視線を向ける、を繰り返し、最後にシスター長のも見てからご満悦な表情で部屋を出ていった。
(ロペスが出ていってもみんな何も言わず作業を続けている。これが日常なんだろうな…歪む表情がその苦痛を物語ってる……)
早くなんとかしてやりたい…。まだ打つ手が見つからない状況に自分に苛立ちを感じながら作業を続けた…。
(ふむ…白が2人にピンクか。無難過ぎだな…シスター長の黒はなかなかそそるものがあったが……やはりセシリアが1番だ。王女という身分が醸し出す気品、素晴らしいスタイルからくる色気、それらを合わせ更に魅力を引き立てるかのような紫。昨日見た床に落ちた下着をそ履いて肉感が生まれたギャップも欲望を掻き立てられるわ)




