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転生したら王子と姫になったので国の為に頑張る!  作者: レオン
第一章 ディスナ評議国
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15話 軍威を示す

初の戦闘シーンです。

正直、全然上手く書けてませんがお許しを…

罵声を浴びせてきた男が兵士の前にまで移動していく。

あの男の私兵があの固まりなんだろう。

さて、どう出てくるか…


「ダラス!貴様、王女様に何たる口の聞き方をしている!わざわざ訪問して下さった方に、かような言葉を投げかける無礼な国だと恥を晒す気かっ!?」


「ふんっ!ドランよ、それを言うなら王国が無礼だろう。確かに未だ帝国の侵攻は始まってないとはいえ、我らは日々技術の開発に邁進しながら盾となる事を食糧支援などを言い訳に押し付けられているのだぞ!」


「その支援が無ければこの国は餓死していくのだぞ!?」


「そこだ!!それを背景に脅されて同盟に組んだようなものだ!我らの技術力があれば食糧事情を改善する手もあるはず。だが、それを試す前から後ろで縮こまって支援をチラつかせて同盟を結ばせるとは!なんと卑劣なっ!!」


「ダラ「お2人で暑くなられているところ申し訳ありませんが、ドラン議長、少し私に譲って下さいませんか?」


「セシリア王女!…承知しました。ただこれだけは言わせて頂きたい。此度の無礼な発言は我々の総意では無いという事を…」


「分かっております。お気になさらないで下さい。」


「さて改めましてヴァイオレット王国王女セシリア・ヴァイオレットです。最低限の礼節を弁えているのなら、名乗りなさい。」


「生意気な小娘めっ!ディスナ評議国評議会議員ダラスだ!」


「ではダラス殿。先程仰っていた食糧事情を改善する技術とは実用可能な段階にまできているのですか?我らが同盟して3年が経っています。当時、試す事も出来ずに脅されたようなものだと言うのなら、その技術が実現に足るものでなければ前提が覆りますよ?」


「支援が始まりその手の技術の研究は規模が縮小したのだ!そのような状態で実現うんぬんなど知識の浅い者の戯言だっ!」


「規模が縮小されたのは同盟が結ばれてからでしょう?その時点で有効な技術だと証明出来ていないのなら、そんな博打に民を巻き込もうとしていたのですか?そうなら何と愚かな…あなたは国の代表に相応しくありません!」


「ええい!うるさい!!我らを盾にして後ろで縮こまっているのは事実だ!王国軍など我らの兵力にも練度にも敵うまい!それで守ってもらっているわけではないと言うつもりかっ!?」


(っ!その言葉を待っていた!!)


支援の話はほぼ言い掛かりだとディスナの人達も分かっているだろう。そして関係を認めない根底にあるのは自分達が盾になっているという不満が大きかったはずだ。訓練の様子を見ていて、あまりに練度に違いがあればプランの練り直しも視野に入れていたが、見た限りいけるはずだ。

ここで論争は押しきる!


「いいでしょう。我ら王国軍がディスナ軍に守られているというその言葉を訂正させてあげます。私と連れてきた兵士30人で、あなたの後ろに控えている私兵100人を叩き潰してみせます。我が軍の練度が伝われば共に戦う者だとお認め下さい!」


「小娘がっ!出来もしない大言壮語をほざきおって…まぁいいだろう。それでこちらが負ければワシは同盟反対派から抜けると誓おう。」


(おっと、実力を示してから、後で引き出すつもりだった言葉を言われた。同盟に思うところがあるのにそこまでこの段階で公言するとは…真っ直ぐなお人だ。ちょっと認識を改めよう…こういう人は仲間になってくれれば信頼出来る。)


「分かりました。兵士達、準備しなさい!」


「「「はっ!」」」


「お前達も準備しろ!他の者は戦えるよう場所を開けよっ!」


「「は…はいっ!」


「セシリア王女!本当によろしいのですか?事によっては同盟関係は破綻してしまいます!」


「お任せ下さい。私はディスナとの同盟をより強固なものとするため、ここで王国軍の軍威を示しておかねばならないのです。」


「分かりました。ご武運を…」


「ありがとうございます。」


さあて予想していたタイミングで、予想通りに事を運べた。

ここで反対派の筆頭であろうダラスが、この場で反対派から抜けると公言した。これに勝利すれば反対派の者達の勢いはかなり削れるだろう。


そして、ここで兵の練度だけに留まらず、俺、セシリアの名声も今後の為に高めさせてもらうとしよう。

それなら…


「1つ提案がございます。兵を指揮して勝ったとしても私の力では無いと思う者もいるでしょう。なので、私とそちらの指揮官での一騎討ちを所望します。兵の指揮は隊長に任せて行えば、兵の練度もより分かりやすいでしょう。どうですか?」


「よかろう。その発言を後悔することになるぞ!」


よし!王国では姫将軍などと呼ばれているが、それが他国にまで浸透してはいない。ここで一騎討ちに勝てばその名声という武器を他国でも手に入れられる。


「部隊の指揮は隊長に任せます。いいですね?我が軍が守られているなどと今後は言われないよう実力を示しなさい。」


「「はっ!必ず勝ってまいります!!」」


良い返事だ。きっと勝ってくれるだろう。俺も期待に応えなくては…近づいてきたディスナの兵士に言われた通りの所定の位置に着いたら、すでに敵の指揮官らしき者が武器を構えていた。


(やる気が溢れてるな〜…女が一騎討ちに名乗りをあげたのがつまらないって顔だ。)


まぁいいさ。こちらも武器を構える。


「それでは模擬戦開始!」


ドーンと銅羅の音がなった瞬間、相手は一直線にこちらに突進してきた!思ったより早い!?剣を水平に構えて防御の態勢をとる。


「はぁっ!!」


ガキン!と金属同士がぶつかり合う音がして、相手の上段からの振り下ろしを水平に構えた剣で防ぐ。

思った以上の速度に加えて力もあるな…あの訓練でここまで力がつくか?…まぁいい。

相手の剣を弾き距離をとる。


俺の剣技は速度と一撃で仕留める事を念頭に置いた実戦向きのものだ。女の身で力に頼るのは無理があるし、何度も撃ち合うような体力の無駄遣いはしない…


一撃で決める!


脚に力を込め、一気に踏み出して加速する。

その速度は先程の相手の比ではない。

真剣であるため本気でやると殺してしまう。斬り払うのも危険と判断して相手に切っ先を向けて突きの姿勢をとり、更に加速する。


(狙うは右の脇腹!鎧部分で衝撃を逸らしながら、勝利が分かりやすいよう鎧は粉砕する!)


そう決めて剣を突き出す。相手は俺の速度に反応出来てない!


切っ先の左側が鎧に当たり、その速度が乗った一撃に粉砕される。そして殺さないよう右に力を流し、直接身体に当たらないように軌道を逸らした。だが、それでも当たった部分には衝撃が伝わる。


「ぐはっ!?」


速度に反応出来なかった相手は、脇腹から胸にかけて鎧が粉々になりながら、衝撃を流せず後ろに吹っ飛んだ。骨折ぐらいはしてしまっただろうが、そこは勘弁してもらおう。


「おいっ!?気を失っている…」


ダラスが駆け寄るが意識を失っているようだ。

ふぅ…と一息ついて兵士達のほうを見ると、余程頑張ったか?既に相手の兵士100人は地に伏していた。


(おいおい、ちょっと予想よりは長引いたとはいえ、こちらの戦いより先に終わらせたのか?味方ながら恐ろしい奴らだ…)


兵の勇猛さにちょっと引いて、空を見上げながら


「我らの勝利です!」


「「おおおお!!」


勝ち鬨を知らしめる声が、駐屯地に響いた。


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