0話 兵士達の日常
初執筆です。
分からない事だらけ、まだダメダメな執筆…
でも、頑張りたい!
普段は剣戟の金属音や威勢のある掛け声が響く訓練所。だがその音が今日はいつもより小さく響いている。その訳は訓練に励むべき兵士達がその視線を、中央で汗を流し鍛錬に励む1人の女性に向けている為である。
それは女性がやんごとなき身分でありながら、その身分を笠に着てたどり着いたのではなく、若くして将軍にまで上り詰めた叩き上げの実力を拝見したい、もしくはその女神だと公言したとしても過言は無いと思える美しさに惹かれてというのも勿論あるが、兵士達が1番期待しているのはそこではなく………
何を隠そうヴァイオレット王国の姫という身分であるその女性の近くにいるとよく起こるラッキースケベを見たいから!
だが……
「姫様、今日はボトムスで鍛錬されているんだな…よくお召しになるスカートじゃないなら今回は難しいかもな…」
「トップスもきっちり着込んでおられるし諦めるしかないか…」
姫を前方から眺めていた兵士達はチャンスは無さそうだと気持ちが沈むのを感じていた。
そこからは真面目に訓練に励もうと気合を入れ直して身体を動かしていると、中央の剣戟の音が収まり、あぁ休憩かなと目を向けると姫の後方にいる兵士達の様子を見て首を傾げる。
「ん?姫の後ろにいる奴ら…微妙に前屈みになって、姫を凝視してないか?」
「たしかに…あの服装では何も見えないと思うんだが、どうしたんだあいつら?」
前方にいる兵士達がそんな事を話している中、後方にいる兵士達は今見えている光景を目に焼き付け、記憶に保存しようと必死になっていた。
「おお!…今日は諦めようと思っていたが、こんな光景を見れるとは…姫様、万歳!」
「あれはスカートから見えるものとは違う趣があるな!新たな発見だ…!姫様、万歳!!」
兵士達が凝視する事になった理由…それは……!
長時間鍛錬に励んだ姫が手を膝に置き、前屈姿勢になった事で起こるお尻が後方に突き出されていたからだ!
しかも鍛錬による汗でボトムスが下半身に張り付き、その奥にある秘境を目にする事が出来る!
「あぁ…なんと形の良い臀部だ。大きさも程良く、あれが安産型の究極だと言われても納得できてしまう。」
「白のポトムスが汗で張り付くだけでも脚線美に目を奪われるというのに…」
「更に白色の奥に見える黒…。ラインも浮き出ているし、魅惑的な黒色なのに優雅ささえ感じられる。」
「正に優雅さと扇情さを兼ね備えた完璧な光景…!」
「姫様…直接申し上げる事は叶いませぬが…控えめに言っても、最高です!」
歓喜に震える兵士達。姫のそのお姿に男としてある部分が反応してしまうのは当然の事…そして、それを誤魔化す為に前屈みになるのも必然!
だが、根が真面目な兵士達は休憩時間が来るまで、それに耐えながら訓練に没頭するのであった。
「ふふっ…この服と姿勢で起こると予想はしてたけど、思った以上に効果があるといいのだけれど…」
そんな兵士達の様子を確認して、前屈姿勢で下を向いていた顔を上げる前に秘かに微笑みながら、上手くいったと確信する女性の顔に気付く者はいない…
兵士達はその後、寝室でゴソゴソした…




