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英雄譚はいつも紅に染まる  作者: パン定食
部活に入ろう!
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勝敗の行方

「と、かくかくしかじかな経緯なのです」


 時間は戻り、地面に正座させられているモエはリズ達下級生を襲った理由を説明していた。その表情はあっけらかんとしており反省の色は伺えない。

 その説明を聞き終わるとシンシアはため息をつく。


「全く……困った子たちだわね。お説教はまた後でするとして、早く他の子たちを探さないといけないわね」

「はい、急ぎましょう。ガルシアさんが心配です」


 ルルティアは不安げな表情で一人残してきたガルシアの身を案じて急かし、探しに行こうとしたその時、森の奥から人影が現れる。


「ほらコリン、こっちの方であってたのだ」

「ほほう、その鼻だいぶ当てになるようですな」


 現れたのはウルとコリンともう一人。ロープにぐるぐる巻きにされウルに担がれているミーヤだった。


「おのれ、我を封じるとはなかなかの使い手……しかしかそろそろ解放せぬと地獄を見ることになるぞ、小童ども」

「……ミーヤ、そんな状態でよくそんな態度がとれるね」


 ぐるぐる巻きにされたミーヤと、地面に正座をさせられからからと笑っているモエの目が合う。


「モエ! あんただって人のこといえんやろ!」

「ぷーくすくす、そっちよりはマシだよぉ」


 そんないがみ合っている上級生を無視し、コリンが話し始める。


「大方の話はこちらのミーヤ殿から聞きました。リズ達もそちらの方に襲われたようですな」

「うん、わたしたちもさっきあの人から事情を聞いた。早くモモとガルシアを探しに行かないと……」

「その必要はねーぜ!」


 リズとコリンが話していると、突如大きな声が響き渡る。

 その声の主はローレムだ。ぐるぐる巻きにはされていないものの、ウルと同じようにガルシアを抱え現れる。

 それともう一人、その姿を見てリズは衝撃を受けた。


「これはどういうことだ? わたしは言われたとおり賊を捕まえてきたのだが……」


 ローレムと一緒に現れたアスカの肩の上に抱えられていたのはモモだった。

 それはモモが負けたということを意味していた。

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