トーナメント開催
学園生活にも多少慣れてきたある日の授業のことだった。
「今日は実技訓練を行う」
教室に入ってくるなり、ミコトのとんでも発表が炸裂する。
「実技訓練って……相手は誰です? 魔物退治ですか?」
「いいや、試験の時と同じように魔力障壁を張ってお互いに戦うのさ。ただし今回は三人組でなく個人戦、しかもトーナメント方式だ!」
生徒達からザワザワとどよめきが上がる。
「これアル、こういうのを待ってたアル! 全員に勝って今までの汚名を返上してやるアル!」
「『とーなめんと』ってなんだかわからないけど皆と闘えるんだな、ウズウズするのだ」
「…………」
普段から元気でやる気満々なパイとウルはともかく、他の者たちも意気込みを発している中、うつむいているベルトーシカの姿があった。
ザワザワとした教室の中、ミコトはパンパンと手を叩き注目を集める。
「た・だ・し、ただ戦うだけじゃないぞ。自分の強みはどこか、弱みはどこか、ちゃんと考えながら戦うんだ。自分の強みや弱みを知っておくことはこれからのためになる。後でレポート提出させるからな。じゃあ着替えたらグラウンドに集合だ」
「前は仲間同士だったけど、今回は戦えるかもしれないね」
制服を脱ぎ戦闘用の衣装に着替えている最中、そうリズに話しかけてきたのはモモだった。
「ええー、わたしは別にモモと戦いたいとか思ったことないけど……」
「つれないなぁ、お互い高めあってこその友達でしょう?」
「うーん、それはそうかもしれないけど……」
「それじゃあやる気出させてあげる」
モモの手がリズの下着の中へと伸び、柔らかい部分を直接まさぐり始めた。
「きゃあ、ちょ、ちょっとモモ!」
「どう、少しはやる気起きた?」
モモは悪びれることなく、けらけらと笑う。その屈託のない笑顔を見たら怒るに怒れないと思いつつも、それを言ったらまた触られそうだと警戒した。
「もう、わたしとあたったら本当に手加減しないからね!」
「うん、楽しみにしてるよ。でも、もっと怒らせちゃおうかな~」
ワキワキさせる手をパチンとひっぱたくリズの表情はさすがにムッとしていた。




