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あの日はもう...
冤罪、冤罪、冤罪。
平等、平等、平等。
そんなものこの世の中には無い...
いつでも女性が優位で優先される。
「コン、コン」木と木が交わり鳴り響く。
「セイヤッ!!」自分の声が青空に鳴り響く。
服が風を切る音、木刀が空気を切り裂く音。
その1つ1つ全てが自分は相手に負けていた。
相手が体勢を低くし後へ大きく飛躍して着地し木刀を地面に突き刺した。
「貴様に格の違いを見せつけてやろう。」
気高く女性にしては低い声が観客を盛り上げるあいずとなる。
その刹那。
「青雷、赤雷、黄雷。雷声よ、汝の輝きが無き道を照らし明日へと繋げる。
紫雷、白雷、緑雷。衝撃が全てを圧倒し生ある物を亡きものへ!!」
相手が精霊術を唱えた刹那、視界は白く、黄色く意識すら怪しくなりその場で倒れてしまった。