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第2話・僕と友達と廃工場

 いま俺がいる場所は学校の校門あたり。


 さっき倒したヤンキーを放置しておく訳にもいかないので友達の意見を聞きにきた。


 で、学校に入ろうとドアに手を触れたら中から声が聞こえた。


「待ってろよ陸ぅぅぅうううう!!!!」


 この声は龍也だな?ってドアがガラスだから校内丸見えだし。


 あ、龍也っていうのは俺の親友で剣道部の部長。


 本名は伊藤 龍也(いとう りゅうや)


 ちなみに龍也が叫んだ名前は俺の名前、本名は原本 陸(はらもと りく)


「おーい龍也〜こっちこっち〜」


 ドア越しに俺が龍也の名前を呼ぶと龍也はこっちに向かって走ってきて


バァン!!


 勢いよくドアを開けて俺を吹っ飛ばした。


 で、でこが割れるぅぅ・・・あ、血・・・。


「陸!無事か!」


「お前のせいで無事じゃなくなった・・・」


 あ、龍也の後ろに同級生が。


「あ、お元気?」


 とりあえず確認↑


「その(ひたい)どうしたの!?殴られたとか!?」


 いや、俺の目の前にいるこいつのせいです。


 そういえば1話目から同級生同級生って言ってた同級生の名前は真田 恵(さなだ めぐみ)


 調理部らしい、コショウ弁償しなきゃ・・・。


「全然大丈夫、デコの傷は龍也のせい」


「え!?俺?」


 なんで気づかねぇんだよ、ガラス()しに転ぶ俺が見えたはずでしょうが!


「と、とにかくさ相談したいことがあるんだけど」


「「へ?」」


 この後、俺は二人にカクカクシカジカを説明して廃工場まで来てもらった。


「で、ここに閉じ込めてるわけです」


「じゃあ、二度と悪さしないように脅すとか」


 たかが中学3年の俺らが(おど)したところでどれほどの効果があるのか。


「まぁ入ろうぜ」


 そう言って俺はカギ穴に差し込んであった針金を回す。


ボキン!


 ん〜いい音・・・・?


 俺が手元を見ると針金が折れている。


「折れちゃった」


「「え?」」


 ちょっとちょっと、二人とも顔が青くなってる!


「え、ちょ、ホントに?」


「うん、折れちゃった」


「どうやって開けるのよ」


「ドアノブをガチャガチャやってみるとか」


 そういった龍也がドアノブを回した。


バキン


 ん〜いい・・・バキン?


 あ、龍也の手にドアノブがある。


 なんでドアにドアノブが付いてないんだ?


「なにしてんの龍也!ほんとに開けられないじゃない!!」


「え、だって軽く回しただけだぜ!?」


 お前どんだけの馬鹿力だよ。


 どうやって開けましょう・・・こういうドアによくとる行動は・・・。


「龍也ー、せーので体当たりな」


「開くと思う?」


「マンガとかアニメで成功してるし、どうにかなるんじゃない?」


「まぁやってみるか」


「せ〜ぇの!!!」


バァン!!!


 うおぉ!開いたぁ!


「ギプっ」


 あれ?ヤンキーさんがいないぜ?


「下下下下!!!!」


 あ、()んずけてたドアの下か。って、よくここまで移動したな〜。


「あ、すいません」


 龍也がドアの上からよけたので俺もよける。


「「「さっきはすいませんでした、お願いですから(ほど)いてください・・・」」」


 五人中三人がこっちを向いて頭を下げた。残り二人はいまだに気絶中。


(ほど)いてもいいけどもう悪さしないって約束しますか?」


「しません!二度としません!」


 ちょっと恵!勝手に約束したらダメだって!


 あ、でもこの三人いまにも泣きそう。


「しょうがねーなぁ」


 龍也が針金を外すと同時に鎖がゆるみヤクザ達が解放される。


 ヤンキー達は自由になったとたんこう叫んだ。


「ありがとう!ありがとう!少年!」


 そう言いながら拳を振り上げて殴りかかろうとしたが、龍也が竹刀でヤクザの腕を殴った。


バチィン!!


 うっわー痛そう・・・。


「こらこら、どさくさにまぎれて抱きついちゃダメだって」


 おいコラ、お前の頭はどうなってんだ。今のは絶対抱きつこうとしたんじゃないって。


 って恵もそこでうなずくなよ!


「「「す、すいませんでしたぁ」」」


 そういうとヤンキーたちは怯えた顔でどこかへ行ってしまった。


 あらら・・・残った二人どうすんだ?


「陸〜、この二人どうする?」


「そのうち起きるんじゃない?」


「んじゃ放置ということで、解散します?」


「早く部活に戻らねーと・・・んじゃ!明日なー!」


 そういうと、龍也は部活へ戻った。


 さて、俺も帰るかー。


「じゃ、ばいならー」


ガシッ!


 首!首しまってる!襟元掴(えりもとつか)むなぁぁあああ!!!


「私を置いてくつもり?」


「あ”いそうでず」


「普通送っていくでしょ」


「なんで?早く帰って世界を救わないと・・・」


「それゲームの話でしょ?ちゃんと送ってよね」


「えー、だってめんどくs「文句ある?」ないです」


 怖え・・・。


 このあと俺は恵を家まで送り届けてから家に帰った。


 ちなみに帰る途中でコショウ瓶を買わされた。


 所持金が・・・これじゃ電車にも乗れません・・・。


 PS、この事件の後、ヤンキーたちが起こす悪事が減ったそうだ。


第2話です。ルビを付けてみました。

不安定な更新具合になるであろう僕をお許しください。

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