(余談)ネット右翼の定義
ネット右翼はいつからかネトウヨと呼ばれるようになっていった。
アンチによる侮蔑を込めた別称だった。
ネトウヨたちはネトウヨと呼ばれる事を嫌う傾向がある。
自分たちを愛国者や、世直しのために活動する志士に例えたがっているために、
ネトウヨと揶揄われる事が心外らしい。
呼び方の由来はいくつかあるようだが、
彼らはネトウヨは間違いなくネット右翼である。
彼らは言う。
「ネットの中だけではなく、リアル世界で活動しているのだからネット右翼ではない。」と。
しかし、それでもネット右翼はネット右翼なのだ。
ネット上の情報に感化され、ネットで結びつき、ネットで告知を行い、ネットでPRし、
ネットで人と資金と情報を調達している立派なネット右翼だ。
こういうものは資源動員をどこで行っているかで定義される。
動員の受け皿となっている母体が共産党なら、当然世間からは共産党系の運動団体と見られるものだし、
労働組合から動員されている運動も労組系のものとされる。
宗教団体や暴力団がその背景を受け持つ場合にも同じだ。
いくら自分たちが性質が違うので別だ、趣旨が違うのでこれは新しい運動だ、と叫んでみても、
無駄である。
資源動員とその母体、アイデンティティと性質、
これらで総合的に結論づければ、ネット右翼はどこまでいってもネット右翼の範疇なのだ。