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春夏秋冬  作者: 金欠マン
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プロローグ~15歳・春~

こんにちは。金欠マンです。今回が初の執筆なのでドキドキしてます。まだ序章の段階なので話は始まっていないんですがこれから面白くなるように頑張っていきますので宜しくお願いします。


僕達は恋人だった。だけど別れた。別に仲が悪くなったわけじゃない。ただ2人の進む道が違う方向に向いてしまったのだ。



僕…遠藤俊太郎は両親が小学校1年生の時に離婚し、母美智子と2歳の妹の花奈と共にこの青森の田舎に引っ越してきた。母は夜遅くまで働いて僕達を育ててくれた。僕はそんな母を少しでも楽させるために休日も遊ばず母の手伝いをしていた。だから僕は友達と遊んだという思い出は一つもなかった。僕は小学校5年生の時点で幼いながら母を楽させる為に働かなきゃいけないと思っていた。自分の家族以外の関わりをほとんど持つことが出来ないまま僕は小学校を卒業し、中学校に入学した。




そこで彼女…川内鈴と出会った。

彼女は名簿番号の関係で僕の隣の席に座った。ショートカットの髪型にぷくっと膨らんだ頬と唇、少しはにかんだ笑顔は入学当初から他の男子に大人気だった。彼女はとてもフレンドリーだった。中学校に入学して初めて話しかけてくれたのは彼女だった。正直、僕はこの頃母の手伝いが忙しいという理由で人と関わっている時間なんてないし必要ないと思っていた。しかし、彼女が必要以上に僕に突っかかってくるので僕は自分の家族のことを話した。話し終わる頃には彼女は泣いていた。いままでこの話を聞いた人は哀れみの目や言葉をかけてくるだけだったが、泣いたのは彼女ひとりだった。その瞬間僕は彼女を信用し、同時に恋もした。僕は中1の冬、告白した。彼女は頬を赤らめて静かに頷いてくれた。彼女は僕のことをわかってくれてた。家の手伝いでろくにデートもできなかった僕を攻めることはなかった。決してワガママを言わず、可能な限り僕と一緒にいてくれた。彼女のフレンドリーな性格のおかげで僕は友達を増やすことが出来た。僕のカメラマンになりたいという夢も笑うことなく聞いて、いつも「頑張って」といってくれた。




進路を決める時期になった。僕は最初から高校進学は考えておらず親戚のコンビニでアルバイトをすることに決まっていた。カメラマンという夢を諦めた日はいつだったかは覚えていない。彼女は近くの普通科の高校へ進学することが決定した。僕達は別れることにした。彼女は勉強、僕は仕事で会える日なんてない。会えない人を想ってるよりだったらいっそ忘れた方がいい。そういう結論を二人で出した。出してしまった。




卒業式の日、彼女はぐしゃぐしゃに泣いていた。僕は泣かなかった。僕達は別れる前にそっとキスをした。僕は振り返らず声を押し殺して泣きながら家に帰った。こうして僕は僕の太陽をなくしてしまった。


最近一ヶ月とか二ヶ月とかですぐ別れてしまうカップルが多い気がします。それで「もう私人間不信になっちゃう〜」とか言ってる女子を見ると「ならもう一生男と付き合うな」って心の中でツッコミを入れてしまいます。この作品は僕が思う「自分がしてみたい」恋愛がこれから現れていくと思います。

まぁ、好きな人と離れ離れにはなりたくはないですけどね。

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