表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

家族小景シリーズ

家族小景「敬老の日」

作者: すー

 ショウ君はこの9月、5才になりました。

 お父さんもお母さんも、大喜びで、大きなホールケーキに五つローソクをともして、ショウ君がふっと息で火を消すと、みんなで手を叩いて喜びました。

 お父さんのお父さんとお母さん、つまりショウ君にとってはおじいちゃんとおばあちゃんも一緒です。

「お誕生日おめでとう、ショウ君」

「おめでとう」

 おじいちゃんとおばあちゃんもニコニコ笑っています。

 ショウ君はおじいちゃんとおばあちゃんに言いました。

「今日はボクのケーキ食べるけど、今度はジィジとバァバのケーキだね」

「ん? どういうことだい」

 おじいちゃんが首をかしげます。

「敬老の日って、おじいちゃんとおばあちゃんをお祝いする日って、先生が言ってたよ」

「ああ、そういうことね」と、おばあちゃんがにっこり笑います。

「ありがとう、ショウ君。バアバたちはケーキばかり食べていたら、太っちゃうからケーキは無しよ」

「えー!」

 ショウ君は不満そうです。

「ショウ、じゃあ、わたしがちらし寿司を作ってあげる」と、お母さんが言いました。

「ちらし寿司かい。いいねえ。世話をかけるね」

 おじいちゃんが幸せそうな顔をしました。

「ちらし寿司! わーい、ちらし寿司!」

 ショウ君と家族の笑い声が、いつまでも家に響き渡っていました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ほのぼのしました。家族のひとときの団欒。 ちょっとした幸せを感じる、そんな瞬間を切り取った作品だと思いました。 ケーキもいいけど、ちらし寿司もいいですよね(^^)
[良い点] 家族の楽しいひとときの様子ですね。おじいちゃん、おばあちゃんの断片をおりまぜると物語に深みがでると思います。ありがとうございました。
[一言] こんばんは 僕は祖父や祖母達と同居の覚えがありませんが 孫は相当可愛いみたいですね。 関西から長崎に帰ると歓迎されましたが 今では「おっさんになったね」と言われます。(ショック!)まあ、い…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ