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崩壊練習  作者: カナタ(KANATA)
7/11

起こった奇跡

昨日更新出来ずすいません!

倒れていた...ピクリとも動かなかった。

それは、何時も運が強くて、毎日パチンコで大当たりを出して、皆で笑って過ごした内の一人...

その子が今、目の前で息絶えているのだ。

[.....]

静まり返っている体育館。

[コツッ...コツッ...コツッ...コツッ....]

そこで足音が聞こえた。ゆっくりと床を踏みしめて歩いている。

体育館入り口に行く気だろう。

その発生源が、今横を通る....

それは、都華であった。

[おい!死ぬ気かよ!]

近くで叫ぶ声があった。

その声が届いたのだろうか...都華は止まった。

背中からは、特に都華の変化は見当たらなかった。

そしてゆっくりとこちらを向いた。

都華は、泣いていた。

何時も泣かない、笑わない、何の感情も見せないあの都華が...泣いていた。

その姿には、全員驚いた。

何時も泣かなかったからでは無い。

都華は、真顔だった。

ただ目から涙が溢れている。

大量の涙が頬を伝って、流れていた。

それは誰が見ても、奇妙だった。

怖い。そう思っても可笑しくはない。

ただそれほどまでに、都華の様子は可笑しかった。

そしてゆっくりと、響香の死体に近寄って行く。

そして、膝を付き....響香の死体を....抱いた。

床に血が広がっていく。

まだ冷たくなかったのか、都華は死体に自分の制服を掛けた。

まだ生きていると信じているのだろう。

もう....血は、直径2メートル程に広がっていた。

出血多量...生徒でも分かった。

もう響香は死んだと...希望なんて何処にも無いと....

不意に、背後、ステージから、殺気を感じた。

振り向くと、青年が自分のポケットからナイフを取り出すのが見えた。

[!!!!]

気がついたのは自分だけか、周りは都華を見たままだった。

そして、今...ナイフが投げられた....

振り向きながら都華に言おうとした....

(都華!!!!)

ただそれは....思っている程簡単に届かず...呆気なく終わった。



それは呆気なく終わるかと思った。

簡単に一人の命は無くなると思った。

だが....

[カンッ!!!]

ナイフは床に刺さった。

初めは、ナイフがずれたのかと誰もが思った。

だが、ナイフはちゃんと刺さっていた。

響香の死体の前に...

そう、都華がいた場所に。

一ミリもずれること無く刺さっていた。

ただ、そのズレが無かったから、都華は生きているのかも知れない。

あの瞬間....都華はこちらを振り返った。

そしてナイフを見た時...普通に...

避けた。

弾く訳でも無い。

事前に知っていた訳でも無い。

ただ、ナイフを見つけ、危険を感じ、避けただけだ。

その光景には、誰もが驚いた。

都華はナイフの刺さった場所からたった5cm、ずれていた。

それだけだが、都華には目立った外傷は無かった。


都華の得意なゲームは、太古の鬼神だった。

あのゲーム...そのレベル鬼神は、何枚も鬼の顔が重なってしまっている....

それを都華は所見でクリアする。

それ即ち、都華は反射神経が良かった。

彼は、その反射神経を使い、先程のナイフを避けたのだった。

それはもう...奇跡としか言えない代物だった...

さあこれから謎がどんどん解かれていきますよー!w

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