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崩壊練習  作者: カナタ(KANATA)
6/11

犯人の思考

今回はストーリーが展開されていきます。

少し前置きが長いでしょうか。

次回はやっと、○○な事になりますw

その瞬間誰もが死ぬと思った。今まで3人もこの青年に殺されたのだ、そう思うのが自然だろう。

鬼修気も怯えてしまっているのだろう。全く動かなかった。....いや、動けなかったのかも知れない。

実際、その瞬間、体育館にいた誰も動けず、その状況を見るしかなかった。

そして今ゆっくりと、青年の手が鬼修気に触れる時...その手は、鬼修気の頭に乗った...

(鬼修気!!!!)

涙が出そうになった。....が、

鬼修気は....撫でられていた。

[!?]

鬼修気は驚きを隠せないでいた。それはその場にいた全員もだろう。

そして青年は言った。

[うん!君は合格だw]

[...........え?]

何を言っている?合格!?何故鬼修気が!?

一瞬時が止まっていた。

ただその瞬間一人だけ、鬼修気は思考を取り戻していた。

そして青年の手を無理矢理払い、後ろに飛び退いた。

鬼修気は肩を上下に揺らしていた。呼吸が止まっていたのだろう。

いつの間にか、自分も呼吸を止めている事に気がつく。

[っは!....ハァハァハァ....]

そんな緊迫した状況で、鬼修気はやっとの思いで喋った。

[ふざけるな!....一体....どういう事だ!]

鬼修気は呼吸が荒れていた。こんな奴を今まで見たことが無かったからだ。

[まぁまぁ、今から話すから、自分の場所に戻って?]

それには生徒全員が感じ取った。

(戻らなければ今度こそ殺す)という青年の思いが。

鬼修気は流石に、それは耐えられなかったのだろう。

ゆっくりと力無くステージを降りていた。

鬼修気はまだ戻っている最中だったが青年は話始めた。

[では!今回、あなた方にはしてもらいたい事があります!それは....]

元気良く語り始めた青年。先程までの恐怖を忘れてしまいそうな程に笑顔で、怖くなかった。

そして今、鬼修気が自分の列に戻ったのを確認して言い始めた。

鬼修気は汗だくだった。目を見開き、一人でブツブツ何かを呟いていた。そして本当に僅かだが、体が震えていた。あんな奴と正面で話せた事が凄かったが、もう鬼修気は壊れてしまっているだろう。隣の生徒が声を掛けても何も反応しなかった。まるで人形のように。

[え?.....]

鬼修気を見ている内に、青年の話は進んでしまっていたようだった。何故か、生徒は皆驚いている。

自分は何も聞こえなかった。

ただ、最後の言葉はしっかりと聞こえた。

[皆さんには暗殺者になれる才能あります。これはその練習とでも言うべき物です。

そして...まあこの人数なら3日で、今いる周りの人物と好きに過ごしなさい。方法は何でも構いません。]

青年は、笑いながら平然と言った。

暗殺者!?その練習?どういう事だ?

そして方法ってまさか....

そんな疑問は無視をして、話は進む。

[武器等は、この学校のある場所に隠してあります。其を見つけて下さい。そしてその武器で頂点を取ってください。]

はっ?こいつは何を言っている?

余計に訳が分からなくなって来ていた。

そんな状況を見て、青年は言った。

[あっ分かりませんか?んー....じゃあ簡単に言いましょう。精神を保ったまま、武器を好きに使え。ただそれだけですw]

???言葉の意味は分かった。だが内容が分からない。

武器で一週間過ごせ? それだけで生徒達はこんな状況に?

[あ、参加したく無い方はどうぞ。全員帰って良いですよーw]

[......]

誰も動かない....かと思われたが、

[じゃ...じゃあ...]

と一人の男が帰ろうとした。

それに続いて、一人、また一人と動いた。

この学校は元々人数少なかった。それがもっと少なくなっていく。

鬼修気達のクラスは50人いたが、20人程に減っていた。

一年生は10人程に、三年生は15人程に、それぞれ、クラスの半分以下に減っていた。

鬼修気達はと言うと、

鬼修気は相変わらず、理性を無くしていた。

何も考えておらず、ただ、鬼修気の正面の空中を見つめているだけだった。

絵里はと言うと、鬼修気を心配しているのだろう。チラチラと鬼修気を見ていた。

都華は、やはり無表情で、立っていただけだった。やはり顔や態度からは、何も感じられなかった。

紅葉はと言うと、

[う!!.....うぐっ.....]

床に手をつき、吐き気を押さえているようだった。

響香は、......見当たらなかった。

[!?]

全員何かがおかしいと異変に気がついていた。

響香はそれに気がついていなかった。

外に出ていく連中を見ると、一人、此方を向いて、ヒラヒラと笑顔で手を振っていた。

[!!!!.....]

5人の内、誰もが声を出したかっただろう。....何も出てこなかった。

そして、先程の連中は全員外に出て、体育館は1、2、3の少人数だけとなってしまった。

(このまま何も起こらないでくれ!!!)

そうして願い、時間にして約5分..沈黙が続いた。

そして...何も起こらなかった。

(やった!アイツらは本当に帰れたんだ!)

そう思い、喜んでいた。.......が....

[はい!では皆さん、此方を向いてー]

青年が声を掛けて....

[じゃあ後ろを見てー]

後ろを向かせるまで、約3秒、

ステージの正面、生徒達の真後ろは体育館玄関となっていた。

生徒が後ろの玄関を向く。

そこに、皆が山状に積まれていた。

体中穴だらけ。そこからは今も血が吹き出していた。

腕が吹き飛んでいる者。カッターシャツが赤く染まっている者。メガネのレンズは欠けており、目が見開かれている少女。....

どんな姿でも見間違えようが無かった。

それは、風貌と間反対のしゃべり方の少女、生徒会長風の少女、......

響香であった。

そう....先程外に出た者達全員死体として今此処にいた。

さあ、次回はどうなるのか!

お楽しみにー

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