外伝華琳とおでこ
わんわん泣くおでこちゃん
かわいいなぁ
「かわいいなぁ姉じゃ」
「かわいいわね…って誰」
「え…秋蘭ですけど
どうかされましたか華琳様」
何、この幼いのに綺麗な青髪の美少女は…垂れ流した鼻血が全て台無しにしているが…
「すいません…華琳様、姉じゃも悪気があった訳じゃないんですが…
華琳様に会えたのがものすごく嬉しかったらしいんです
許してやってくれませんか?」
ふむ…おでこちゃんの妹か
姉想いのいい子だな
「しかし…よく死にませんでしたね?普通死にますよ…昔から華琳様食事に毒入れられてもちょっとお腹壊しただけでしたし…私たちとは体の出来が違うんですね」いい子とは言えないわね…
「ハァハァ…姉じゃかわいいなぁ」
また鼻血流してるし
ヒクッヒクッズズー
「ねぇ此処は何処かしら」
「っぇどうかされました。華琳様?
姉じゃのが移りましたか?」
…何が
「華琳さまぁ此処は崖の下です!」
見れば分かるけど…
ぃやなんでドヤ顔なの
「ハァハァ…姉じゃかわいいなぁ」
ぁ~そういう事
バカって事ね
「鼻血拭きなさい…秋蘭」
ハンカチで拭くだけで絵になるな
ッチこの美少女が!
「失礼しました…
現在水鏡塾にて仮想実戦の真っ最中です曹操軍残り3袁紹軍残り30となっております」
何それ…恐っ仮想実戦って…よく判らないわね
「華琳さまぁ30程度の敵ぃ私一人で十分です!」
「ぃや…姉じゃ流石に木剣では30は無理があるぞ…
相手は何処に隠していたのか…鉄の剣を使っているし
ルール違反だけど
袁紹様(笑)なら平気でするだろ
やはり最初に袁紹様が仮想実戦の始まる前に金品で仲間を懐柔していたのが原因でしょうね。
最初から…三人で戦っている様なものですから」
うちら…曹操軍なの!?
リンチされるじゃん
女の子三人じゃ
「私の剣は如何なるものにも負けわしない」
「二回程打ち合えば折れるぞ姉じゃ」
「ふふふ…何を言って秋蘭
最近…真剣白刃取りを覚えたのだぞ
剣を受け止めつつ斬りつけばよかろう」
「姉じゃ…両手塞がってるのにどうやって斬りつけるんだ」
「ほぇ…塞がってる
ぇっーと右手のひらと左手のひらを合わせるように剣を受け止めるから…
っは!そうか口で受け止めればいいのか
秋蘭特訓だ」
「はいっ姉じゃ」
「っいた~」
「姉じゃ…かわいいなぁ」
勝たないといけないのかなぁ~…
めんどくさいなぁ~
「…秋蘭勝利条件は」
「ハァハァ…
っは敵の大将に一撃を与えると勝利となってますが」
ふむ…なんとかなるかな
「秋蘭」「っは」
「おでこちゃん」
「じゅんらんですぅ~」
「今から言ったものを準備しなさい」
≦袁紹≧
ふふふ
おほほほほ
華琳さんには今まで色々目に合わされましたわ。
何より髪型が、被ってるのがとにかく許せませんわ!
しかし…今回の作戦完璧ですわ。
こっちの装備は、ばっちりですし
あっちの仲間は、夏候姉妹以外買収済みですわ。
「斗詩~姫様なんか高笑いしてるぜい」
「猪々子バカが移るからあんま見ない方がいいよ」
「斗詩ってなにげにヒドいな…」
来るなら来てみなさい。
圧倒的な戦力で華麗に決めてさしあげますわ~
敵襲敵襲
「森の方にいるぞ」
「皆さん全力を持って潰して上げなさい」
「「「応」」」
「姫さまぁ敵は秋蘭一人の様だぜい」
「なら護衛は猪々子さんと斗詩さんに任せて皆さんおいこみましょう」
「崖の方に逃げるぞ」
「梯子で登ってやがる」
「崖の上に夏候惇と…曹操の頭が見える曹操軍は崖の上を陣どっているぞ」
「籠城しますの…華麗じゃありませんこと
3つに分隊しますわ
斗詩さんを隊長にした9名は左から旋回して崖の上を目指しなさい
猪々子さんは同じく9名で右回りで攻めなさい
残りは私の前で崖を見張りなさい」
「護衛はいいんですか」
「目の前に三人共要るのに必要有りませんわ!
私が、笛を吹いたら華琳さん達が降りてきた合図
直ぐに引き返して来なさい挟撃しますわ」
「あいよ姫さま
行くよ斗詩」
「ぇえ行くわ猪々子」
「…予定通りって事か」
「華琳さまぁすごい」
しかし…こんなんでよく騙せたな。
「ふふふ私が見つけて来たんだぞ秋蘭」
「そうだなえらいな姉じゃわ
ハァハァ」
「特に動きはありません」
「…ご苦労」
ふふふ…
おっほほほ
これで…すかした華琳さんの鼻を明かす事が出来ましたわ
おっほほほほほ…
「checkmate」
「っはい」
私が、最後に見たのは木剣を振り下ろす華琳さんでしたわ
☆おまけ☆
「6本のコーンを束ねただけで
分からないものなのか」
「しかも美味いぞ」
シャクシャク
「…まだ作戦終わってないぞ…姉じゃ」