白鬼と緑鬼のお買い物②
沙和と真桜で商売しに、この街までやってきた。売れ行きは、なかなか好調だ。
丁度、昼時か…食事にするか。
隣で同じく商売していた方に、品物預け二人を捜すことにした。
なんかペロペロが捕まったって騒がしいが…ペロペロとは何だ?
よく分からないが
よくはないものだろう…
捕まって良かったな。
しかし、人が多いな…裏から行くか
私は、人混みを避けて…
裏通りを通る事にした。
二人とも、ちゃんと売っていただろうか?沙和はすぐにイイオトコ?とやらを探しに行ってしまうし。真桜はからくり作りに夢中になる。
…少し不安になってきた。
きゃーっきゃーっ
なんだ!悲鳴か…近くだな。
私が、その場所まで向かうと…
子供を肩に載せて佇む緑の巨人がいた。
「待て!お前なにをしている?」
そいつが振り向くと私の足が震えた。
昔、村の村長が話してくれた山奥に住むという人を喰らう怪物に見えた。
恐らく…最近、子供が居なくなる事件はこいつの仕業だろう。
私は、震えた足に活を入れて、気を身体中に巡らした。
子供を下ろすとそいつは、鋭い眼光で此方をみている。
殺るなら今しかない…
全てを拳に込めて…私は一瞬で距離を詰めると一気に放った。
土煙が上がり私達を覆い尽くした。
岩すらも砕く私の拳を受けて只で済む筈がない。
しかし…土煙が収まると先程と変わらず、そいつは立っていた。
「…なっ!」
私は、驚き声をあげると、また気を巡らした
ッカブ
「っえ?」
私の尻に一匹の猫がかじりついていた。
いや…10匹…軽く20匹が何故か私を見て目を光らしていた。
「なっ!来るな…っきゃーーー!!」
私が、意識を手放す前に見たのは大量の猫と困った顔をした?…怪物だった。
ッペチッペチ
何か頭を叩かれてる
ッパチッパチ
何だろ…目を開けると
ッタラーーー
先程の子供が唾を私に向かって垂らしていた。
「っーーーー!」
私が体を転がして避けると…
頭があった所に唾が落ちていた。
「むっ!やっと目が覚めたな…大変だったんだぞ!猫を追い払うの」
猫に襲われて意識を失なった様だ…
恥ずかしい。
「お姉さん、何でぬるを襲ってきたんだ?」
「ぬる?」
「さっきお姉さんが殴ったやん」
あいつ…ぬるというのか、
「せっかく二人で遊んでたのに…むー」
私の勘違いだったか…
悪いことをしたな。
「むっ!ぬるがきた!おぅーいぬるーーー」
謝らなければ!立ち上がろうとする私に湿らせた手拭いを渡してくれた。
わざわざ…井戸まで行ってくれたのか
私は、受け取り握り締めると頭を下げた。
すまなかったと
無言が続き…
一言
「…大丈夫か?」
「っえ?」
「…怪我はないか」
「いえ、大丈夫です」
「…そうか」
「…。」
「…良かった」
「っ!!」
私は、戦う前から負けていたんだな。
私は、すぐに真名をぬる殿に預けると
「むー!いい雰囲気!いい雰囲気!邪魔になる前に帰ろう!」
!
私が否定する前に子供は居なくなった。
っくそ!気まずくなったじゃないか!別に嫌なわけでわないが…素敵な人だと思うが
いや!…何っ考えているんだ私!どきどきしてきた。待て待て!ぬる殿とは先程あったばかりじゃないか!
「…?」
っあれ…困った顔が可愛らしく思えてきた。
………っておーい!可愛らしいってなんだ!わ・た・し落ち着け落ち着くんだ。
「凪ぃ~凪ぃ~!大変なのー」
沙和が息を切らしてやってきた。正直助かった……
「真桜ちゃんが憲兵さん達に連れて行かれたのー!どうしよう…凪ちゃん」
「……!詳しく聞かしてくれ」
「うん…あのね。私も聞いたんだけど…真桜ちゃんと白い髪の女の子が通行人に怪我させて露出狂って事で捕まったらしいの」
「待て!沙和…真桜は結局の所、露出狂で捕まったのか?」
「そうらしいのー」
何やってんだ!真桜のやつ!
「迎えに行くか…すみません。ぬる殿、用事が出来ました。お詫びまたいつか…」
「うわっーーーー!びっくりしたの!いつの間にいたのーーー」
最初からだよ…
「…俺も行く」
「ぬる殿もですか?」
「…知り合いがいる」
「わかりました。では、行きましょう」
こうして…私達三人と猫20匹は…
「着いてくるな!!!」
シャーーー
*Ц「」*Ц「」*Ц「」.*Ц「」.*Ц「」.*Ц
オマケ
「お兄さん何でそんなに大きいのー??
何を食べてたのー?」
「沙和…失礼だろう」
「…野菜」
「ぬる殿も真面目に答えないでも」
「驚きなのーー!!」




