初狂 9
小さい頃は不完全な姿を目撃した。説明すると足が無かったり内蔵が丸見えだったりしていた。
それが普通の出来事だと思い人を見て疑問を持つ。
少し大きくなると目の前に腕がなくなった少年が叫く。
やっと私の常識に会えた気がしたのに、人が離れていく。これは私が間違っていたのかと思うが気にしない。
母親が私を突き飛ばした。
お前がいるから不幸、お前さえいなければとか言われているうちに脳みそに追い込まれて気づいたら母親が死んでいた。
父親が帰ってきた時に同じように死んだ。
泣いていいのかわからず泣いた。涙は消して拭けずにいた。血と滲んだ顔も気にせずに泣いた。
そこから私は普通の常識を目指した。
親たちが望んだ私に・・・・。
全部思い出した。
だからきもちいい。
下にいる三郷がもがこうとしても量で二乗っかている杏は問をかける。
「なんで抵抗するの?すぐ殺すつもりだよ」
「なんですぐ殺さないの?早く殺せばいい」
なんか意味ない抵抗をしてきたので、さっき男から拝借した銃を三郷の顔に突き付ける。
「なんのつもり・・・・」
そして銃芯で目玉を抉る回す。
もがき苦しむ様を見てるだけで快感。うん、すごい快感。
そして目玉を横から抉り取るように放った。
さらにもがく。痛いところに届かかないというのは痛そうで痛そうで、実に快感。
「殺して・・・・お願い、殺して・・・・!」
今まであんなに冷静だった女がここまで落ちぶれると笑いが止まらない。
「そこまでだ」
後ろからバックライトともにスーツの大人たちが銃を向けていた。
「それは我々に必要だからそこまでにしてくれないかな」
―――――そんなのい―――――。
数十発の弾丸に体が吹っ飛ばされた。
「これはお願いではない。命令だ、君の命を生かしてやろうという命令の一部に過ぎない」
すごい血。痛みは自然となかったがこのままくらっていると死ぬ。
「別にお願いしてるわけではないよ。命令してるだけだ」
もう立つことができない。
抵抗すらできない。でもこれでいい。
今ままで苦しい生き方をしていたのだから死んでも悔いはない・・・・。
「君は生かしておくよ」
希望と絶望の一言。素直に喜べない。
杏は黙っている。
「三郷三郷と共に残りの触媒能力者を狩ってもらいたい。いいかな?」
この答えはもちろん『はい』しか答えさせてくれないと分かってるからそう答える。
「よろしい、話がわかる人は好きだよ」
ここから私と三郷の戦いが始まる。辛く長い死につながる戦い
この作品は残念ながら打ち切りにさせてもらいます。多分読んでないと思われますがここで終わりです。
モバゲーでは結構読まれましたが書く場所のギャップがすごいです。
本当は続きを書きたいのですが本当に残念です。
続編の方を書いて欲しい場合はコメントを頼みます。書く気力になりますのでお願いします。
それではノシ