表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者×3+魔王+竜+姫=∞  作者: シロタカ
転の秋『七番目の主人公』
31/34

『十月二十一日 晴れ』

 生徒会長の代替わりの時期を迎えた。

 白船と黒川はそれぞれ引退となり、二年生からの立候補者による選挙で、次の生徒会長や副会長が決定される。

「カオルだ」

「カオルね」

 ヒロとナオが当然のようにつぶやく。

 ノートパソコンを打ちながら、僕も云った。

「運命と云うよりも、予定調和だね」

 案の定、カオルは渋ったけれど(大勢の人の前に立つことが恥ずかしいらしい)、ミズキが「じゃあ、俺がやろうか?」と云い出したことで、どうにか腹をくくったようだ。

「なるほど、これがオリジナルのストーリーか」

 ヒロがしみじみ云った。

「ミズキが生徒会長とか、恐ろしすぎる」

 彼女は何事にも積極的に興味を抱く性格だから、他の面々が後押ししなくとも、生徒会に関心を抱いただろう。その場合、カオルは彼女を引き留めるため、自分が立候補するという選択を迫られるということだ。

「毎度のことながら、カオルは貧乏くじの役だな」

 そう云ったヒロに対して、ナオミが皮肉な風に告げる。

「男の子と組んだら、いつもヒロインの役だものね?」

 僕もヒロも、慌てて話題をそらす羽目になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ