表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

Act3   恋人

「ものすっごく聞きたくないんだけど、やっぱ聞きたいことなんだけどさ」

「なんだよ漆根、聞きたいことがあるなら聞けよ。お前はほんとにツンデレだなあ」

「殺すぞ。・・・お前ってどうやってあのモデルみたいな彼女ゲットしたの?」

「がっつくなあ、おい。そんなに彼女が欲しけりゃ斡旋してやろうか?」

「屈辱だ!決して人には言われたくないセリフだ!」

「そうだな、話してやろうか。『時は戦国・・・』」

「・・・・・・」

「っておい!どこ行くんだよ、漆根。ちゃんと聞いてけよ」

「何で手首をつかんで制止するだけじゃ飽き足らず胴をつかんで僕の身体を高く掲げたんだよ。ジャーマンされるかと思っただろ!」

「ばかが、今からお前を上下逆さにしてパイルドラーバーをするつもりだったんだ」

「・・・どっちにしろ僕の脳ミソぐちゃぐちゃになるんだな」

「それがいやなら聞いてけよ」

「はあ。・・・まさかお前にノロケ話を聞かされるとは思わなかったよ」

「悔しかったら彼女作ってみろ。ま、お前にゃ無理、か。・・・悪い」

「謝るなよ!そしてそんな目で見るなよ!この広い世界には僕と付き合ってくれる娘だってきっといるよ!」

「ああ、・・・ガラパゴスゾウガメとか?」

「何で爬虫類なんだよ!しかもなんでそんなピンポイントなんだよ!」

「コモドオオトカゲとか?」

「現代のドラゴンっ!?・・・もういいよ。僕をけなす暇があったら早く喋れ」

「ちっ、暇人のクセによ」

「そういう事はもっと小さい声で言え!」

「まあ、合コンだな」

「・・・えらく普通なんだな」

「まあな。合コンで行った店のウェイトレスで、当時の男が暴力団の組員で、俺は彼女を救うために乗り込んでだな・・・」

「及川ならありえなくもないと思えてしまうのが辛い!」

「ま、今となってはいい思い出だよ」

「お前は、ノンフィクションでハリウッドにでも出るといいよ・・・」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ