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Act2   幽霊

「そういえば、さつきさんの身体能力ってものすごく高いですけど、実際どれくらいのことができるんですか」

「ふむ、そうだなあ。昔は暇だったからいろいろとやったものだ。正直幽霊だから身体能力が高いのか、鍛えたから高いのかはよく分からないんだがな」

「どちらにせよ僕が痛いことには分かりません」

「確かに、君は痛い男だ」

「いや、人間性じゃなくて普通に痛覚のことですよ・・・。何で突然僕は「痛い男だ!」とか宣言しちゃってんですか!?」

「だが、事実だろう?」

「・・・まあ、周りの評価がそうなのは僕も認めざるを得ません」

「そういえば私がどんなことができるのか、だったな。そうだなあ、とりあえず車よりは速く走れるな」

「そんなこととりあえざれても困ります。超人じゃないですか!」

「ああ、鳥人だ。空も跳べる」

「初耳っ!!」

「何を言っている、君も浮けるではないか」

「うれしくないうれしくない。僕は浮きたくて浮いてるわけじゃない」

「そして私は動体視力も凄いぞ。飛んでいる蝿を箸でキャッチできる」

「すげえ!武道の達人じゃないですか!」

「ああ、ただし、耕太の箸限定だがな」

「なにっ!・・・ああ、だから覚えもないのに前に箸が濡れてたのか。わざわざ洗ってくれてたんですね。ありがとうございます」

「あ、いや・・・。あれは力を入れすぎて蝿をつぶしてしまってな・・・」

「なんてことを!・・・まあ、洗ってくれたならまだいいですよ。昔のことですし」

「だからこっそりと箸を戻しておいたのだ」

「うそだー!!じゃああれですか、僕は蝿の体液舐めながら「今日の夕飯おいしいなあ」とかつむぎに言っちゃってたわけですか!?」

「あ、いや、それは謝罪しよう。私は口下手でな」

「どの口がっ!?」

「口下手な上に笑い上戸だからな、あの箸を使って笑顔を浮かべている君を見てたらおかしくっておなかが痛くて何も言えなかったんだ」

「明らかにわざとだっ!」




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